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殿様のフェロモン(1993年12月26日_フジテレビ系列)



『殿様のフェロモン』(とのさまのフェロモン)は、フジテレビ系列で1993年10月16日から1994年3月26日まで放送されていたお色気バラエティ番組である。『めちゃ²イケてるッ!』の前身番組の一つ。
略称は『殿フェロ』。毎週日曜日 1:30 – 3:00(土曜深夜)に放送されていた。番組のタイトルは、当時放送作家になったばかりであった岩崎夏海が考案した。

【概要】
フジテレビの吉田正樹班制作。番組構成やスタジオ配置は『オールナイトフジ』をほぼ踏襲した形となっていた。
『とぶくすり』の流れを汲み、後に『めちゃ²モテたいッ!』、『めちゃ²イケてるッ!』を生み出す「おだいばZ会」のスタッフが制作する番組であった。
番組開始当初はコーナー主体で進行していたが、担当ディレクター2人の嗜好により、中期から末期にかけてはエロ(佐久間)とドッキリ(片岡)が番組を占めるようになっていった。中でも「快感!ハケ水車が回っているのは誰だ?クイズ」は過激かつ卑猥なコーナーとして当時の話題となり、放送時間帯が深夜にもかかわらず視聴率5〜6%を記録して、お色気番組では異例の大ヒットをした。しかし、番組としては約半年、放送回数全20回(うち3回は「とぶくすりスペシャル」を放送していたため、通常のスタイルでの放送は全17回)をもって打ち切りとなった。お色気番組としてヒットし過ぎたことが原因で打ち切りとなったのは『ギルガメッシュないと』に近いケースであった。番組の放送形態については、基本的に生放送で制作されていたものの、生放送の約2時間前に「疑似生放送(録って出し)」形式で収録したり、放送前週もしくは前々週の生放送前に事前収録するなど、生放送ではない回も数回あった。最終回も放送数時間前の20時から「疑似生放送(録って出し)」形式で収録されていた。ちなみに、最終回は使用スタジオを当時の河田町本社・第6スタジオに変更し、セットも温泉旅館の宴会場をモチーフにしたものに変更して収録された。

番組レギュラーとして「フェロモンズ」と呼ばれた女性陣の存在がある。出演していたのは主にモデルやレースクイーン、AV女優がほとんどで、「一般視聴者」が実際に応募して出演した例は少なかった。他には水商売関係の女性も含まれていたという。番組内ではフェロモンズの派閥や人間関係についても面白おかしく触れられることが複数あり、また番組内容とも相まって、入れ替わりが激しかった。番組初回から最終回まで出演した者がいた一方、1〜2週で降板してしまった者もおり、その入れ替わりの早さについても同様に面白おかしく触れられていた。

また、内容がバラエティよりもエロに傾いていったこともあり、最終回のエンディングではMCのひとりであった女優の常盤貴子が「もうバラエティに出る事はない」と発言していた。
【出演者】
■司会者陣:中山秀征、常盤貴子、今田耕司、八木亜希子
■レギュラー陣
「おだいばZ会」のメンバーは『とぶくすり』から続投し、『とぶくすりZ』、『めちゃ²モテたいッ!』、『めちゃ²イケてるッ!』に引き続き出演(本田は『とぶくすりZ』まで)。なお、番組内ではこの「おだいばZ会」とアンバランスをまとめて「殿フェロお笑い軍団」と総称し、紹介していた。
■おだいばZ会
ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)
よゐこ(濱口優・有野晋哉)
極楽とんぼ(加藤浩次・山本圭壱)
本田みずほ
光浦靖子
■フェロモンズ
(番組初期の出演)
夏観享子
杉本まり
長嶋織江
相沢紀美
(初回から最終回まで出演)
岩本麻里
藤田直美
細谷宏美(藤谷ひとみ)
松本梨沙
松川奈央
上白土奈緒子(麻丘実希)
松原佳子
ほか
その他レギュラー・準レギュラー
アンバランス(黒川忠文・山本栄治)
千葉麗子
武田真治 – 本番組終了後に上記の「おだいばZ会」に合流し、現在に至る。
キーラ(長身の女性モデル3人からなるユニット)- 第1回〜第9回まで出演。