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【オミクロン株の株式・為替市場や金融政策への影響は?】ハロ~!3分間投資環境ウィークリー|三菱UFJ国際投信|2021年11月29日



マクロの投資環境を週次で紹介いたします。
先週のマーケットの振返りと今週のポイントについて短時間で確認をする動画です。
弊社内でも毎週、投資環境ウィークリーを使い、週初にマクロマーケットの勉強会を開き、情報共有をしています。

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【内容はこちらです】
先週は、新型コロナウイルスの新たな変異株、「オミクロン株」の発見で株式市場は下落、金利低下、円高ドル安進行と、典型的なリスク回避相場でしたね。

先週初にはアメリカFRBのパウエル議長再任指名を受け、安心感から株価は上昇、金融正常化に向けて着実に進展するとの見方が優勢になり、金利上昇、円安ドル高が進行しましたが、アメリカの感謝祭祝日を挟んで金融市場は一変しました。
南アフリカで発見されたオミクロン株ですが、先週26日にはWHOにより懸念される変異株・VOCに指定され、世界各国はすでに水際対策や行動制限措置を強化しています。

その他の通貨や原油価格も大きく下落していますね。

変異株が発見された南アフリカランドは下落しています。また18日に利下げを実施したトルコではエルドアン大統領のさらなる利下げ要求も懸念され、下落が続いています。新型コロナ感染に伴う景気減速懸念から原油や金などの資源価格や、変動幅の大きい暗号資産価格もおちこみました。

足元、すでにヨーロッパではドイツを中心に新型コロナ感染が深刻化しているようですが、今後は世界中でのオミクロン株の感染状況を見極めていく必要がありそうですね。

イギリスではマスクの義務化、オーストリアでは都市封鎖といった行動規制が再導入されており、既に域内の複数の国でオミクロン株の感染も確認されています。
株の変動を示すVIX指数や、債券の変動を示すMOVE指数なども急上昇しており、投資家は、今後世界各国で感染が再拡大する可能性を懸念しています。
今回の変異株はデルタ株よりも高い感染力をもつ可能性が指摘されているものの、各国の対応は比較的早く、今後景気や金融市場への影響をまだ窺っている段階です。

金融政策への影響はいかがでしょう?

先週23日、11月FOMCの議事録が公表されました。11月の会合では資産買入の縮小を決定しましたが、議事録では、インフレの想定以上の上昇をうけて縮小ペースの加速や早期利上げを支持する参加者が複数名いることが判明しました。FOMCメンバーからの金融正常化に前向きなコメント等もあり、先週前半には、来年半ばまでの利上げ開始がほぼ織り込まれていました。
しかし、先週末のオミクロン株発見により状況は一転、足元の利上げ観測は急速に後退しています。

労働市場がひっ迫する中、非農業部門雇用者数が堅調な回復を続けているかは確認したいところです。
また、コロナショック以降低迷が続く労働参加率が改善傾向を示すかどうかも注目しています。

そのほかにも米国のISM景気指数やベージュブック、中国のPMIなど今週も重要指標が公表されますね。米国の強い景気の持続性や、景気減速が懸念される中国の経済状況も気になります。

そうですね。今週はオミクロン株の影響をめぐる情報に左右されそうですが、29日と30日のパウエルFRB議長の会見や、12月2日のOPECプラス会合などでの要人発言も注目されており、引き続き政治・経済ともに重要イベントが続きます。

ありがとうございます。
くわしくは、今週の投資環境ウィークリーをご覧ください。