#GIRLS

遠雷 / 村上紗由里



<村上紗由里のサウンドプロデューサーからのコメント>

『遠雷』の楽曲の中に感じられた潜在的なテーマ、「反戦」ということを映像に反映することには当初は戸惑いがありました。 村上自身が、歌詞をいろんな解釈にとれるように、ニュートラルに歌っていたからです。「もしも僕たちがいつか離れ離れになるのなら、そのわけは僕らだけの理由であって欲しい」この歌詞の持つ意味の多様性をどのように表現するかを彼女と話し合いました。

そして、ライブでこの楽曲を歌っている彼女の姿を観、その楽曲を何度も聴いているうちに、ある一つの想いが彼女のパフォーマンスに重なりました。

「反戦」、それはすなわち戦争に対する「嫌悪感」であり、そんな気持ちは新聞を念入りに読み込んだり、TVのニュースに細かく気を配ったりしていなくても、誰にでも簡単に持てるものなのだということ。基本的な生き方として、心の中にあるものなのだということ。村上はそんな風にして、愛おしい想い人への気持ちを歌に込めていたのだと思います。彼女らしいシンプルでストレートな感情を「決して何にも染まらぬ白い旗」を背負い続ける彼女の姿に表現することにしました。ジョンの『イマジン』にも似た想いを込めて。白い旗のアイディアは村上のパフォーマンスを観ていた時に自然に浮かび上がったものです。彼女自身もそのアイディに対して、躊躇なく賛同してくれました。

撮影現地(沖縄)の旧知のスタッフ(BEGINの仕事などで何度もご一緒しました)は、やはりこのアイディアと楽曲のテーマに素直に反応してくれて、彼らのアイディアで、撮影場所は沖縄南部で行われることになりました。「愚かな戦争を繰り返さない」という強い願いと祈りを込められた映像の内容で、村上の歌詞の世界観とシンクロした、「日常に軸足を置いて」いながらも、「非日常的で幻想的」な美しい作品が仕上がったと思います。

白い旗を掲げる彼女の姿の美しさは、筆舌に尽くしがたいものでした。

泣いてはまた、泣いてはまた、
村上紗由里の世界に浸りたくなる。
自分の吐露できずにいる思いが、
この歌の雷に打たれ、救い出されたかのようで。。。
杏子(ミュージシャン)

少女なのか淑女なのか、現代風なのか古風なのか、
そのどちらでもないのか、
彼女の歌声を聴いた時そう思った。
ネットの世界では現在過去関係なく両立してる。
そんな時代に、そして未来に立っているのが
村上紗由里なのかもしれないって思った。
島袋優(BEGIN)

和製フォークと歌謡曲の間を漂う村上紗由里、
ますます磨き上げられパワー全開
!!
・・・・良いです。
徳武弘文/尾﨑孝(ミュージシャン)

「遠雷」

作詞・作曲:村上紗由里 
編曲:鉱石ラヂヲ/小泉直也

おかしな話だ、両手に余るくらいに
僕ら、幸せなのになぜ涙を流すの?
おかしな話と笑い飛ばして欲しかった
そんな真っ直ぐな瞳で僕を見ないで

もしも僕たちがいつか離れ離れになるのなら
そのわけは僕らだけの理由であって欲しい

たとえ僕がどこか遠くの、僕らの知らない空の下で
君の名を叫ぶとしても、この想いは譲れない

馬鹿げた話だ、友達になれたかもしれない誰かを
傷付ける為に僕は生まれたんじゃないよ

もしも僕たちがいつか離れ離れになるのなら
そのわけは僕らだけの理由であって欲しい

僕らが今、居るこの場所の見慣れた景色と空の色
「当たり前」の、その儚さよ 心を揺らさないで

また遠くで雷の音がする
少し暗くなる空に胸が騒ぐ

もしも僕たちがいつか離れ離れになるのなら
そのわけは僕らだけの理由であって欲しい

僕らが今、居るこの場所の見慣れた景色と空の色
「当たり前」の、その愛しさを かけがえないものとして

他愛もない紡ぎ合いも、他愛もない諍いさえも
消えぬように、確かめるように、永遠に寄り添えるように

おかしな話と笑い飛ばして欲しかった
だって子供達にでも解る事だから

村上 紗由里
「遠雷」
2018年5月30日発売
1. 遠雷
作詞・作曲:村上紗由里 編曲:鉱石ラヂヲ※1/小泉直也
2. 風鈴の音色
作詞・作曲:長澤知之 編曲:村上紗由里/小泉直也
3. 夜明けの十字架(ロザリオ)
作詞・作曲:村上紗由里 編曲:鉱石ラヂヲ※1/小泉直也
4. みんな夢の中
作詞・作曲:浜口庫之助 編曲:鉱石ラヂヲ※1/村上紗由里/小泉直也
5. 迷走
作詞:村上紗由里 作曲:村上紗由里/田鹿ゆういち 編曲:鉱石ラヂヲ※1/小泉直也
6. えにし
作詞・作曲:村上紗由里 編曲:村上紗由里/小泉直也

※1 鉱石ラヂヲ 徳武弘文(Gt)、尾﨑孝(Stg)、六川正彦(Ba)、高杉登(Dr)

定価:1,852+税
品番:BZCS-1161

【「遠雷」レコーディング参加ミュージシャン】

村上紗由里:Vocal、Amrita OM-Jumbo
徳武弘文:Amrita 60s TL
尾﨑孝:Emmons PP D-10
六川正彦:Amrita 60s PB
高杉登:Ludwig Drums

【村上紗由里 Official HomePage 村上眼鏡】http://murakamisayuri.jp/
【ベルウッド・レコード株式会社】http://bellwoodrecords.co.jp

#村上紗由里 #沖縄 #ベルウッドレコード