新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、重症患者の専門的な治療をする感染症対策センターが岩手県矢巾町の岩手医科大学に完成し、4月15日、落成式が開かれた。
落成式には岩手医大の小川彰理事長など関係者30人程が出席し、テープカットをして完成を祝った。
感染症対策センターは、新型コロナウイルスの重症患者の集中治療を担う県内で初の施設として、県の補助金約5億円を活用し、岩手医大附属病院の隣に整備された。
大学病院への感染拡大防止のため、全国的にも例が少ない別棟で建設されている。
岩手医科大学 小川彰理事長
「大学病院に新型コロナのまん延をさせないということで、建物を別にしてこのような施設を作った」
センターは鉄骨1階建て、延べ床面積約580平方メートル、6つの病床と診断用のCTを備え、附属病院に7台ある人工心肺装置ECMOなどを使い、治療に当たる。
施設内は気圧や空気の流れを管理する事で、ウイルスがエリア外に広がらない構造で、更に「清潔」「通常」「高リスク」のエリアが床の色分けでも区分され、感染拡大の防止が徹底される。
センターの運用は、4月25日から始まる。