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筆談ホステス 斉藤里恵 北川景子(by南風見一樹)



聴覚障害を持つ青森一の不良娘が独自に編み出した筆談術だけで銀座NO.1ホステスに成り上がる苦闘のすべてを描いた感涙必至の青春ストーリー

青森の厳格な家庭に生まれ育った里恵さんは現在25歳。幼少時の病気が原因で聴力を完全に失いました。聴覚障害に端を発したトラブルなどからしだいに落ちこぼれ、酒、タバコ、盗みとおきまりの転落コースをたどった彼女が見つけた生き抜くための職業、それが筆談を駆使したホステスの仕事です。かたわらに常備したメモ帳とペンを巧みに使い、数々の夜の世界のワナをすりぬけ、健常者以上の売り上げをうみ出す「筆談ホステス」と呼ばれるようになるのに、そう時間はかかりませんでした。そんな里恵さんの紙とペンを使った接客だからこそできる繊細な表現や、お客さんたちとの筆談のやり取りの中で実際に登場した名言集は愛の言葉のシャワーとなりすべての人々に癒しを届けます。彼女が培った独自のコミュニケーション術はこのギスギスした時代にいちばん必要とされるスキルのはずです。