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サイエンティスト・トーク「どうする?ゴミだらけの海~石油文明が生み出したマイクロプラスチック問題」



海には、さまざまなプラスチックゴミがあふれています。ペットボトルや食品容器をはじめ、それらが海洋を漂ううちに、砕けて5ミリ以下になった「マイクロプラスチック」は、海の環境を変え、生物にも影響を及ぼしています。私たちが、このままプラスチックの消費を続けたら、海のプラスチックゴミの総重量は、2050年に海の生物の総重量を超えると予測されています。

このトークイベントでは、プラスチックゴミによる海洋汚染の現状や、マイクロプラスチックが生物に及ぼす影響、そして私たち人間を含む生態系にどのような影響が起こりうるのか、実演を交えながら、研究者から直接話を伺いました。さらに、「あなた自身が取り組める行動にはどんなものがありますか?」「どんな商品や買い物の仕組みがあればよいと思いますか?」という問いかけをもとに、身の回りのプラスチックを減らすために、私たちは何ができるのかを参加者とともに考えました。

講師:高田 秀重氏 (東京農工大学 農学研究院 環境資源科学科 教授)

環境中における微量有機化学物質の分布と輸送過程をテーマに、河川、沿岸域、大気、湖沼など地球表層全般を対象に、国内外をフィールドとした研究を続けている。
2005年からInternational Pellet Watch “http://pelletwatch.jp/” を主宰し、世界各地から海岸で拾ったマイクロプラスチックを送ってもらい、分析結果をホームページで公開するなど、市民を巻き込んだ活動にも力を注いでいる。信条は、現場百ぺん、予防原則、No-single use plastic!

企画・ファシリテーション: 田中 健(日本科学未来館 科学コミュニケーター)

※本イベントは2017年12月2日に日本科学未来館で開催しました。