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味も形も違う!?小樽のモンブラン(HBCもんすけ調査隊)2022年5月19日(木)放送「今日ドキッ!」



依頼人(いのうえ・60代・札幌市)
「小樽には一般的な栗のモンブランとは
味も形も全く違う“モンブラン”があります。
調べてほしいです。」

なに!?
小樽のモンブランは、味も形も違うって?
一体、どんなモンブランなのか。

20代女性 小樽市民
「あるとは聞いたことがある。」
「食べたことはない」
40代男性 小樽市民
「俺がガキの頃から食ってた。」
「栗ではない。普通のショートケーキみたいな三角形。」

えっ? 栗を使っていないモンブラン??
さらに…。

40代女性 小樽市民
「チョコのスポンジと白いクリームが重ねってる感じのもの。」
「昔からそれが普通だと思ってたから」

一般的なモンブランは、
メレンゲやスポンジケーキの上に、
マロンクリームを、クルクルと、そう、ここがポイント。
クルクルとらせん状にデコレーションしたもの。

その歴史は古く、日本では、1933年(昭和8年)に
東京の自由が丘にある洋菓子店、その名も
「MONT-BLANC(モンブラン)」が発祥と言われている。

果たして、小樽のモンブランとは一体…

調査員がやってきたのは
1936年(昭和11年)創業の老舗洋菓子店
「館(やかた)ブランシェ!。

調査員
「あ、ありました。館モンブランって書いてます!!」
「普通のケーキ?栗も乗っていないですし」
「これがモンブランなんでしょうか」

なんと!
ホールケーキから切り出した、三角のよくある形!

生地の間には、白いクリームのようなものが見える。

そして、モンブランの顔ともいえる
グルグルのマロンクリームや栗の姿はないっ!

お~っ、これが小樽のモンブランなのか!?

館 半澤真奈美さん
「そうですね、結構古くかららしいですけど小樽でモンブランと言えばこのケーキっていう。」
「ココアのスポンジと生クリームを2層に重ねたかなりシンプルなケーキ。」
「すごくおいしいです。」

30年以上通う常連客
「本州から引っ越してきたんですけどずっとここのファン。」
「館のモンブランいつもいただいています。」

地元で愛される小樽独自のモンブラン。
そのルーツには、2つの説があるという。

館 半澤真奈美さん
「まずは館が一番最初に始めたのではないかという説。」
「もう一つは、その米華堂さんが始めたんじゃないだろうかっていう説。この二つが今まで聞いたことがある説。」
「今も、うちはここまでで、手一杯の情報です。」

小樽のモンブランのルーツといわれる
館(やかた)と米華堂(べいかどう)。
調査員は館のことをよく知るお店に向かった。

調査員
「こんにちは~。ここにも小樽のモンブランがありますね!

小樽で30年以上続く菓子店パールマリーブ。
主(あるじ)の荒木関(あらきせき)さんは、館出身のパティシエ。
独立前の18年間、館でケーキを作っていたのだ。

パールマリーブ 荒木関 肇(はじめ)さん
「小樽の今のモンブランですね、初代館の工場長、下出さんが自分でアイディアを出して、小樽でなにかっていうことで、考え出したものがいまのモンブランの姿。これは間違いないです。」

荒木関さんが入社した1966年には、
既に小樽で人気商品だったというモンブラン。

荒木関さんによると、小樽のモンブランを開発したのは館の初代工場長。

東京のモンブランの存在を知った工場長が
小樽でも、何かできないかと考え、
ヨーロッパアルプスの最高峰=モンブランをイメージして開発。

スポンジは岩肌、
生クリームは雪を表現しているという。

パールマリーブ 荒木関 肇(はじめ)さん
「僕も館に入って社長と奥さん、その当時の先輩から今と同じようなことを聞いているから。」
調査員
「館が最初ってことを聞いて?」
パールマリーブ 荒木関 肇(はじめ)さん
「そうそうそう」

さらに、調査員が、もう一軒のルーツとされる
米華堂の話を伺うと衝撃の事実が!

米華堂 八木明美さん
「私の方では米華堂と伝え聞いている。」

味も形も、なぜ違う?
小樽のモンブランを徹底調査!

ルーツの1軒といわれるのが洋菓子店米華堂。
しかし、店は去年3月に閉店していた。

そこで、調査員は、店を経営していたご家族にコンタクト!
ようやく、話を聞くことができた。

調査員
「モンブランの発祥はどちらになる??」
米華堂 八木 明美さん
「私のほうでは米華堂だと伝え聞いている。」

米華堂 3代目の妻、
八木 明美(やぎ あけみ)さん。

米華堂 八木 明美さん
「昭和の戦前でケーキ屋をやっていたのがうちだけ。
主人やみんなに聞いたとこによると、
東京で流行っている栗のモンブランを小樽でも目玉として作りたかったけど栗が手に入らなかったっていうのがまず第一。
そこで試行錯誤したときにモンブラン=白い山っていう意味もあるので
スイスのモンブランをモチーフにしたケーキを考えた。」
調査員
「昭和3年のオープンした時にはすでにモンブランがあった?」
米華堂 八木 明美さん
「そう聞いています。」

米華堂が開業した1928年(昭和3年)、
すでにモンブランがあったという。

米華堂 八木 明美さん
「誰が作ったとか誰が初めたとか言うんじゃなくて
チョコスポンジに生クリームに
削りチョコがかかっているのがモンブラン
自分たち(米華堂)が無くなったとしても
小樽の洋菓子文化として根付いていくのが一番」

調査依頼はこちら↓
http://lin.ee/pYvxEEm
https://www.hbc.co.jp/news/chousatai/

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