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「サル痘」国内で初確認 今後の感染対策は…“天然痘”ワクチン接種 専門家に諮問へ(2022年7月26日)



 欧米などを中心に感染が確認されていた「サル痘」について、25日に日本国内で初めて感染者が確認された。今後の対策はどうなっていくのか。

■都内在住の30代男性 欧州に渡航歴あり

 東京都・小池百合子知事:「サル痘患者の発生として、初めて国内で確認された」

 サル痘の感染が確認されたのは、都内在住の30代の男性だ。

 厚生労働省の説明によると、この男性はヨーロッパへの渡航歴があり、今月15日から倦怠(けんたい)感があったという。

 25日、都内の医療機関を受診したところ、サル痘の感染が確認された。

■WHO「緊急事態」 接触・飛沫感染も…

 サル痘を巡っては、今年に入り、75の国と地域で1万6000人以上の感染が確認されていて、WHO(世界保健機関)は「緊急事態」を宣言していた。

 サル痘は、顔や体に発疹ができたり、発熱や頭痛などの症状がみられる感染症だ。経路について、WHOは次のように説明した。

 WHO・テドロス事務局長:「現時点では、男性同士の性交渉。とりわけ複数のパートナーを持つ男性に集中して拡大しています」

 WHOは、これまでの感染者の大半が男性であるとしている。

 しかし、接触感染や飛沫(ひまつ)感染により、人から人へ感染するとされていて、注意を呼び掛けている。

■今後の感染対策&ワクチン接種体制は?

 今後、気になるのは国内での感染対策だが、サル痘に対して有効とされているのが天然痘のワクチンだ。

 5月には、後藤厚生労働大臣が天然痘のワクチンについて、国内で生産・備蓄を行っていることを明らかにしていたが、今後の接種体制などはどうなっていくのか。

 厚生労働省の会見:「患者と接する可能性のある医療機関の方に天然痘ワクチンを打つ。もう一つは、患者の濃厚接触者にワクチンを投与するという臨床研究が動いている」

 厚生労働省は 29日に天然痘ワクチンをサル痘に対して使用できるようにするか専門家に諮るとしている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年7月26日放送分より)
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