毎週のように聞いている岡村隆史のオールナイトニッポン。先週、大炎上した部分は生では聞いていませんでしたが、ネットニュースで取り上げられてすぐにradikoのタイムフリーで聞きました。ちょっとエッチな話はいつも出てくる番組ですが、あれはいかんと思いました。局や事務所が「不快に思わせて」という言い方で謝罪するのもよくないと思います。その上で、昨夜の放送を注目して聞きました。
2時間の放送ほぼ全編が謝罪という、これまでにないオンエアーでした。音楽は挟むものの、いつもとまったく違うテンションの岡村さんがひたすら誤っているのです。聞いている側の胸が詰まるような時間でした。開始後37分目で相方の矢部浩之さんがスタジオに入ってきて、そこからは公開説教が始まりました。
問題の発言は当然として、これまでの人との接し方まで徹底的にダメ出しをしたのです。そして「景色を変えよう」と訴えました。正直、マイクの前にいるだけでいっぱいいっぱいだったであろう岡村さんに昨夜はどこまで伝わったかはわかりませんが、相方ならではの精一杯の愛情表現だったと思います。そして、冒頭部分だけでは番組として成立していなかったオールナイトニッポンを見事なプログラムに仕上げたと思います。
きっかけは女性蔑視の発言でしたが、まさに一人一人の人間としてのパーソナリティとは何なのか、理想と現実のギャップとどう向き合うのか、といった大きなテーマを図らずも取り上げた番組になったと思います。