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インフルと新型コロナは「同時感染する」ワクチンを続けて打つ時はどちらの腕に?



ワクチンにはつきものの“副反応”。どちらの腕にインフルエンザと新型コロナのワクチンを接種した方がいいのか?そして続けて打つ場合どちらを先に打てばいいのか?今冬はインフルの流行も懸念される中、あなたも遭遇する悩みになりそうです。医師に聞きました。

◆インフルの方が痛みが続く傾向“利き腕”避ける
宮脇キャスター:
副反応には個人差はありますが、山本医師によると「インフルエンザのほうが赤く腫れて、痛みが続く人が比較的多いとされていますので利き腕ではないほうにした方がいいのでは」と話していました。

コロナの方が痛みや腫れが出るという人は逆にしてください。

宮脇キャスター:
数日の間に続けて接種する場合新型コロナとインフルエンザどちらのワクチンを先に接種した方がいいか?新型コロナのほうが副反応で高熱がでる方が比較的多いと言われています。高熱がでると翌日や2日後に次の接種をするのが難しくなるためどちらかを先に選ぶのであればインフルエンザを先にした方が影響が少ないとされています。

ただ、山本医師によりますと「それぞれの副反応を知るためにも可能であれば日にちをずらして接種することをおすすめしている」ということです。

ちなみにインフルエンザ以外のワクチンと新型コロナワクチンは間隔を2週間以上空けないといけません。いずれにしてもかかりつけ医としっかりと相談して接種することをおすすめします

◆この冬はインフルも同時流行の懸念
今年の冬は新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されています。今月16日までの1週間でみると1定点あたりのインフルエンザの報告数は福岡県が全国で最も多くなっています。発熱外来に対応している福岡市西区のやまもとホームクリニックでは今月からインフルエンザの予防接種を始めましたが今週に入り、希望者が急に増えたといいます。

山本医師「全部インフルエンザの予防接種です。300人分くらいストックしています。今年はインフルエンザが流行するって言われていますので積極的に打っていこうと思っています」

今年はインフルエンザが流行する可能性が高いと言われていますがその理由について感染症に詳しい長崎大学の森内教授に話を聞きました。

森内教授「2シーズン流行がなかったため抗体が落ちている、特に高齢者、年少者の抗体がかなり低い。南半球、オーストラリアなどでこの冬、早い段階から流行、さらにピークも高かった」

◆新型コロナとインフルは同時感染する?→「する」
新型コロナとインフルエンザ、同時に感染することはあるのでしょうか?

森内教授「新型コロナとインフルに限らず2種類以上のウイルスにかかることはある、コロナとインフルに関しても海外のデータで同時に感染することがある」

新型コロナとインフルエンザの同時流行に備えた政府の対策方針です。医療のひっ迫を防ぐため発熱などの症状が出た人にはまずは自宅でコロナの自主検査を受けてもらい、陰性だった場合、希望者はオンラインや電話での受診を推奨しています。また、インフルエンザの治療薬をオンラインで処方するということです。ただし、重症化リスクのある高齢者や子供などについては発熱外来への受診を呼びかけています。

この方針について発熱外来を担当する現場の医師はどう考えているのでしょうか?

山本医師「厚生労働省の集計によりますとおとといまでの1週間に報告された全国の新型コロナの新規陽性者は前の週と比べて1.35倍となり、沖縄を除いた46の都道府県でおよそ2か月ぶりに増加したことが分かりました。大阪が1・4倍、東京が1・25倍だったのに対し、福岡は1・36倍となっています」

これらの数字は新型コロナ対策を政府に助言する専門家組織の会合で示されたもので、一部の専門家はヨーロッパやアジアの一部の国では感染が再び拡大していることから、日本国内でも「第8波が起きる可能性は非常に高い」とし、警戒を呼びかけました。