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【羽生結弦 2019-2020シーズンreview Vol.5 グランプリファイナル公式練習】
羽生結弦は、ショートプログラムとフリーの中日の公式練習最後に、これまで1カ月以上やっていなかった4回転アクセルの練習に3回挑戦した。
「『何か爪痕を残したい』という気持ちがありました。『どうしてコーチが来られなかったのだろう』とか『なぜSPでミスをしてしまったのだろう』と、いろいろ考えもしました。
僕は運命主義者ではないけど、そこに何かしらの意味があるとしたら、『ストッパー役のコーチがいなくて自分だけで決められる今だからこそ、4A(4回転アクセル)の練習をここでやってもいい』、そういうことなのではないかと思ったんです」
ケガをするリスクや、フリーで体力が持たなくなるマイナス面もあると承知しながら、それでも観ている人がいる前でやりたい、と覚悟を決めたチャレンジだった。
会場のパラベラは06年トリノ五輪が行なわれた場所で、憧れていたエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)だけでなく、荒川静香も優勝している。あの時こそが、羽生の五輪金メダルへの夢を明確にした大会だったからだ。
text by Oriyama Toshimi
羽生結弦 2020-2021 フィギュアスケート シーズンカレンダー
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