1980年代末期から2000ゼロ年代初頭にかけて、主に漫画・アニメ作品として作られた『機動警察パトレイバー』シリーズ初となる、一般層への公開を念頭に置いて制作された実写作品である。(過去には一般への公開を主目的としない、習作的な実写映像が作られた事もあった)パトレイバーシリーズ全体としては2002年のアニメ劇映画『WXIII 機動警察パトレイバー』以来途絶えていた、約12年ぶりの最新映像劇作品となる。
パトレイバーの初期OVAシリーズが世に出てから25年目を迎えた2013年、3月21日に実写化プロジェクトが正式に発表。同年9月25日には実写版の大まかな概要とメインスタッフ・キャストが発表された。押井守を総監督に迎え、2014年より複数の実写作品が全国の映画館で順次劇場公開される予定となっている。
作品上映・放送スケジュール[編集]
おおまかな流れとしては、2014年4月より、全12話+1話(0話 約15分/1話 – 12話 約48分)で構成された短編シリーズ作品を7回(7章)に分けて順次公開していく予定。このシリーズはBSデジタル・スターチャンネルでも随時独占初放送されていく。(下記スケジュール一覧で「放送」とある場合は全て同チャンネルによるもの)
その後、2015年に押井が脚本・監督を担当する完全オリジナルの長編(約100分)劇映画作品が公開される。
短編シリーズ 第1章(2014年4月5日公開、同年4月26日より放送予定) 第0話「栄光の特車二課」(2014年3月8日先行無料放送)、第1話「三代目出動せよ」(同年4月26日より放送予定)
第2章(2014年5月31日公開予定、同年6月放送予定) 第2話「98式再起動せよ」、第3話「鉄拳アキラ」
第3章(2014年7月12日公開予定)
第4章(2014年8月30日公開予定)
第5章(2014年10月18日公開予定)
第6章(2014年11月29日公開予定)
第7章(2015年1月10日公開予定)
長編劇映画「題名未定」(2015年ゴールデンウィーク時期上映予定)
基本ストーリー[編集]
西暦2013年の東京。かつて汎用人間型作業機械”レイバー”がバビロンプロジェクトの各種建築などに多用された時代も過去のものとなっていた。プロジェクトの終息と長引く不況のダブルパンチで運用維持費のハイコストが仇となり、レイバーは東京でその居場所を無くしてしまったからだ。そして同時に、レイバー犯罪に対抗する形で警視庁に作られたパトロールレイバー隊も存在意義を失い次第に縮小。今ではレイバーの運用スキルを後世に継承するという名目で、辛うじて「第二小隊」だけがお台場の埋立地に存在しているだけとなっている。
そんな「第二小隊」は、バビロンプロジェクト華やかなりし頃に数々の伝説と悪名を轟かせた”栄光の初代メンバー”は既に全員去って久しく、その後に初代がやらかした行状の後始末に追われた”無個性の二代目メンバー”を経て、現在は”無能の三代目”と陰口されるメンバーたちが職場の存続も危ぶまれる中お台場の片隅で職務をこなしている。
往年の名機レイバー”AV-98式「イングラム」”がドックで見守る中、果たして、”三代目”たちはレイバーなき時代の犯罪にどうやって立ち向かっていくのか。