史上最年少でタイトルを獲得した藤井聡太棋聖。
18歳になった翌日に、FNNの単独インタビューに応じた。
明かしてくれたのは、プロ棋士としての強い思いと意外な弱点だった。
加藤綾子キャスター「藤井棋聖と呼ばれることに関してはいかがでしょう。慣れてきましたか?」
藤井聡太棋聖「そうですね。少しずつ慣れてくるところなのかなと思っています」
藤井棋聖は7月16日、史上最年少の17歳11カ月で8大タイトルの1つを獲得。
18歳になる3日前のことだった。
加藤綾子キャスター「17歳のうちにというような、特別な思いなどはありましたか?」
藤井聡太棋聖「その点に関しては、自分としては特に意識することはなかったです。ただ、渡辺先生と5番勝負で対戦できるのは非常に貴重な機会なので、自分としてはしっかり指したいなと思っていました」
現役トップ棋士とのタイトル争いを後押ししたのは、地元愛知への強い思いだった。
藤井聡太棋聖「東海地方にタイトルを持ち帰るというのが、自分の師匠の杉本八段とその師匠の板谷九段のころからの1つの悲願でしたので、それを自分が達成できたのは非常によかったと思っています」
加藤綾子キャスター「以前インタビューさせていただいた時に、ご自身を戦国武将で例えると『織田信長』と話していたのを覚えていらっしゃいますか?」
藤井聡太棋聖「あ~そうですか(笑)。ただ、チャレンジ精神や積極性はこれからも大事にしていきたいと思っています」
加藤綾子キャスター「藤井さんは、ものすごい集中されるとどんな感覚になるんですか。羽生さんは『ここに戻ってこられないんじゃないか』っていうぐらいの感覚になるっていうお話を聞いたことがあるんですけど」
藤井聡太棋聖「そうですね。今の話を聞いて自分が羽生先生と比べると、やはりまだまだだなと」
加藤綾子キャスター「対局の間に召し上がるご飯とか甘いものとかが、ものすごく取り上げられているんですけれども」
藤井聡太棋聖「少し不思議な感じもありますが、将棋はいろんな楽しみ方があると思うので、そういったところにも注目していただけるというのもありがたいことかなと思います」
注目の的となることには慣れた様子の藤井棋聖だが、意外な弱点もあるようで…。
加藤綾子キャスター「1日のスケジュールというのは、どのようにされているのですか?」
藤井聡太棋聖「割と朝が弱いので、9時くらいに起きています。寝るのは(午後)11時から11時半くらい」
加藤綾子キャスター「9時間くらい睡眠をとられている?」
藤井聡太棋聖「自分としてはもっと短くてもいいかなと思っているのですが、なかなか朝が大変なので(笑)」
加藤綾子キャスター「足も速かったというようなニュースも出ていたのですが、運動も好きなんですか?」
藤井聡太棋聖「足が速かったというのは過去形なんですけど、今はまったく運動していないので、少し体を動かすことも意識しなければいけないというふうに思っているんですけど」
加藤綾子キャスター「電車とかも好きなんですよね?」
藤井聡太棋聖「そうですね。対局で全国を回るときもあるので、そういったときの楽しみの1つでもあります」
今後に向けて心に刻んでいるのは、「探究」の二文字。
藤井聡太棋聖「将棋は本当に難しいゲームで、対局のたびに何手か新しい発見があるものなので、これからも探究心を忘れずにやっていきたいという思いを込めました。自分としては、できる限り強くなりたいと思っています」
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