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バイエルン 4-1 チェルシー UCL 2020年08月09日
現地時間8日、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグが行われ、バイエルンはホームのアリアンツ・アレーナにチェルシーを迎えた。
7月にDFBポカール決勝を戦って以来、1カ月ぶりの公式戦となるバイエルンは試合勘の欠如が懸念されるが、ファーストレグを敵地で3-0勝利と大きなアドバンテージを持っている。
リーグ最終戦で3人の負傷者を出してしまった手負いのチェルシーが逆転突破を狙うには、早い時間帯に先制することが必須条件となるが、立ち上がりから攻勢に出たのはリードを得ているバイエルン。
7分、ニャブリのスルーパスに抜け出したレヴァンドフスキが、飛び出したGKカバジェロをかわしたところで倒される。一度はオフサイドフラッグが上がったためオフサイドと判定されたが、VARの結果、オフサイドはなくPKの判定に。これをレヴァンドフスキが自らゴール右へと沈め、バイエルンが先制する。
アグリゲートスコア4-0としたバイエルンだが、攻撃の手を緩める様子はなく、14分にはアラバの縦パスで左サイドを抜けたA・デイヴィスの折り返しを、ペナルティーエリア手前で受けたミュラーがシュート。これはゴール上へと外れたが、久々の公式戦とは思えない流動的な攻撃で次々にチャンスを作り出す。
すると迎えた24分、自陣でスローインを受けたコヴァチッチからゴレツカがボールを奪い、最前線のレヴァンドフスキへ。キープしたレヴァンドフスキが様々な選択肢がある中、エリア内右で待つペリシッチへのラストパスを選択。フリーのペリシッチが右足ダイレクトで流し込み、バイエルンが2-0とリードを広げた。
一矢報いたいチェルシーは28分、ドリブルで切り込んだハドソン=オドイのシュートがゴール右へと決まるが、VARの結果、その前のプレーでクサビを受けたエイブラハムがオフサイドとしてノーゴールの判定に。
それでも44分、エメルソンがペナルティーエリア左から入れたグラウンダーのクロスを、GKノイアーがキャッチしきれず。こぼれたボールを目の前にいたエイブラハムが押し込み、チェルシーがついに1点を返す。
アグリゲートスコア5-1とチェルシーにとって突破が絶望的な状況に変わりはないが、有望な若手の多いチェルシーは来シーズンも見据えての後半戦。前半よりも積極的に前からプレスに行く姿勢が見られ、攻守の切り替えもバイエルンに匹敵するスピードに。バイエルンは前半ほどボールを支配することができず、セカンドボールへの反応もチェルシーが上回っていく。
57分にはボアテングが左の膝を痛めて一旦ピッチを退くが、プレーに復帰。60分には左サイドを抜けたA・デイヴィスの折り返しを、ゴール前フリーのミュラーが合わせる。しかし、このシュートはバウンドしてゴール上へと外れ、ミュラーはポストを蹴って悔しがった。
バイエルンは63分に大事を取ってボアテングを下げ、ジューレを投入。さらにペリシッチを下げてコウチーニョを投入し、70分にはキミッヒとチアゴを下げてオドリオソラとトリッソを投入する。
72分にはカバジェロのパスをミュラーがカットし、ペナルティーエリア手前左で拾ったコウチーニョが右足を振り抜く。しかし、これはわずかにゴール右上へと外れる。
さらに76分、コウチーニョのキープから、ペナルティーエリア左に開いて受けたレヴァンドフスキのクロスをゴール前フリーとなっていたトリッソが合わせ、バイエルンが3-1と突き放す。
81分、バイエルンはニャブリを下げてハビ・マルティネス、チェルシーはエイブラハムを下げてジルーを投入。すると83分、ハビ・マルティネスのパスから右サイドを駆け上がったオドリオソラのクロスを、ファーサイドのレヴァンドフスキが頭で叩きつけ、ゴール右へと決まって4点目。レヴァンドフスキはCLでのクラブ新記録となる13ゴール目を挙げた。
意地を見せたいチェルシーだが、バイエルンも守備の強度を落とさず試合をコントロール。最後まで攻めの姿勢を崩さなかったバイエルンが、アグリゲートスコア7-1の大差で準々決勝進出を決めた。