歌舞伎俳優の市川團十郎白猿、市川ぼたん、市川新之助が9日、東京・銀座のSEIKO HOUSE GINZAで行われた『SEIKO「時と日本文化プロジェクト』プレス発表会に登場。團十郎は、新之助のトークを見事にフォローする一幕を見せた。
トークでは、新之助が昨年11月に行われた襲名披露公演について「本番よりもけいこの方が緊張しました」と振り返った。すると、團十郎は「先輩たちが素顔で揃っているわけですから、『けいこの方が緊張する』と感じることが多いようですね」と補足。続けて、新之助が「本番ではあまり緊張しない」としつつ「外郎売の場合はプレッシャーがすごくあります」と心境も吐露した際には、「やってみないとわからないのですが、一人しゃべりとなりますので、そういう点でのプレッシャーのことを彼は言っているんだと思います」とつけ加えた。
團十郎はこの息の合ったやりとりに「通訳みたいになっていますね」と会場の笑いも誘う。その後、歌舞伎の魅力を聞かれた新之助が「僕にはちょっと難しいかも…」と答え、團十郎が「すぐに戦線離脱しないで(笑)」とツッコミを入れる場面もあり、「お父さんのような歌舞伎役者を目指したいか?」と夢を聞かれると、新之助が「ちょっと恥ずかしい」とはにかむなど、温かな空気に包まれた。
しかし、終了後に報道陣から「夢は歌舞伎役者?」と確認されると、新之助は首を横に振り、会場からはどよめきが。團十郎も「違うみたいですね。あとで家族会議を…(笑)」と苦笑いを浮かべた。
同プロジェクトでは、「日本文化の魅力を再発見すること」を目的とし、伝統文化やものづくり、食文化、アート、芸能など、さまざまなイベントや展示会が同所で不定期開催される。第1回は、歌舞伎俳優・坂東玉三郎の衣装展『四季・自然・生命~時の移ろいと自然美~』(6月8日~18日)となる。7月4日と5日には、“時”をテーマに、歌舞伎の面白さを伝えるイベント『時からの学び』も予定。この『時からの学び』では、セイコーのグループアンバサダーでもある團十郎がプロデューサーを務める。
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