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高垣麗子が綴る“楽しんだもの勝ち”精神「2度の離婚、シングルマザーの経験はすべて今の幸せに」 | ニュース 2023年11月05日 | #話題のニュース



モデルの高垣麗子が初のフォトエッセー『わたしの好きのかたち』(光文社)を9月21日に発売した。女性誌を中心に活躍しているとあって、華やかでキラキラした日常を送っているイメージがある高垣だが、本人いわく「実は引っ込み思案で不器用」。本書には、そんな高垣の素顔はもちろん、2度の離婚やシングルマザーとして娘と過ごす日々などが包み隠さずつづられている。「今は毎日が幸せで、すごく楽しい」という高垣に本書に込めた想いを聞いた。
普段から自分の思いを口で伝えるよりも、言葉に書き留める方が好きだったという高垣。本書を執筆するにあたり、日常を書き留めたメモを見返したときに「私って幸せのハードルが低いな」と改めて感じたそう。

「これまで離婚したり、シングルマザーになったり。いろんなことがありましたけど、今すごく幸せで楽しい。それって、好きな瞬間がたくさんあるからなんですよね。そういった“好き”の瞬間を大事にした方が人生楽しいよ、と伝えたくなったんです。

モデルを始めて30年という節目もあって、昔だったら語れなかったことも言えるなと思いました」

好きなことやもの、プライベートのさまざまな出来事のほか、親になって経験できたことなど、高垣のありのままの言葉がまっすぐにつづられている本書だが、何よりも驚くのはそこに広がる“キラキラしていない日常”だ。

「多分、皆さんがイメージしてくださる私って『JJ』とか『STORY』とか、ファッション誌にいるモデルの私だと思うんですけど、この本ではもっとありのままの私を表現できたらなと。『高垣麗子ってどんな人?』と聞かれたら『この本を読んでください』という感じです。もしかしたら、30代のときはここまでさらけ出せなかったかもしれない。自分のイメージを意識しすぎてしまっていたり。でも、不思議と40代になったら『ダメな自分でもいいのかな』と思えるようになったんですよね」

2度の離婚という過去のマイナスな経験も、今となれば自分の学びになったと笑う。
どんな経験でも、それが糧になっている
「経験しないで済むのであればその方がいいのかもしれないけど、 どんな経験でも、それが糧になっているなと感じています。同じように離婚を経験してシングルとしてお子さんを育てている人はもちろん、過去につらい経験をしてきた人の気持ちに寄り添えるようになったし、今幸せだと思えているから、後悔することではなかったのかなと思うんです。と言っても、そう思えるようになったのは時間がだいぶ経ってから。つらいことも本当にたくさんあったし、もちろん悩んで葛藤する時期もありました。でも、その時期に逃げずにちゃんと向き合ったことが大きかったなと。それが今の幸せにつながっている感じです」

シングルマザーとして、6歳になる娘の子育てにも奮闘中。本書の発売後には、同じように子育て真っ最中の読者から感想が多く寄せられたという。

「仕事でも悩んで、子育てでも悩んで、というのは、みんな同じなんですよね。『共感できた』とか『心に響きました』という声をいただけたのは、すごくうれしかったです。私も毎日、時間に追われているし、朝もバタバタしながら『早くしなさい』を100回くらい言って登園させて(笑)。登園のあとは、すぐ仕事。

お母さんの私から仕事の私に切り替えて、撮影が終わったら駆け足でお迎えに行くような生活。Instagramに栗ご飯や月見団子を作った写真を投稿することもありますけど、そういった丁寧な暮らしがいつもできているわけではないです(笑)。普段は他のお母さん方と同じように寝る時間がもっと欲しい!と思っています」

多忙な日々を送るなか、時間をうまく使うために心がけていることは?と尋ねると「“いい加減”ですね。どうでもいい、ではなく、バランスよくいい意味で妥協することがコツかな」と返ってきた。

「もともと私は何でもきっちりやりたい性格。早めに行動したいという気持ちがあったんですけど、子どもがいるとそうもいかなくて。子どもの体調や機嫌によってスムーズにいかないことの方が多いし。だから、上手に妥協することが一番大事なのかなと思っています。妥協というとあまりいい意味じゃないかもしれないけど、その状況を受け入れる、というのは実はすごくプラスなこと。そういうものだな、と思ってしまえば楽しく過ごせるんですよね」

「やりたいことがあるなら、そのために何かを手放すことも大事ですよね」とも続ける。

「洗い物とか絶対にその日のうちに片付けたいけど、どうしても疲れていて今すぐ寝たいなら諦めて朝にまわすとか。最近は、なんでこんなに洗濯物があるんだろうと思うんです。洗って干して畳んで、のルーティンがすごすぎて。忙しいときは、干したものから使って~っと娘に伝えています。畳んでいるものから使ったらもったいないじゃないですか(笑)。娘にとってはいい教育じゃないかもしれないけど、一生忙しいわけじゃない。時間に追われている今だけね、という感じで、いろいろ妥協しています」
もし今、のんびりと過ごすことができたら?
もし今、のんびりと過ごすことができたら?という質問には、本書でも好きな場所の一つとして紹介した石川県能登町にあるお気に入りの宿へと旅に出たいという。

「私は東京生まれで、自然にもあまり触れずに育ってきたんですけど、能登にはそういった自然の豊かさはもちろん人の心とか、工夫する力を感じることが多くて。その宿は、冷暖房もなければ、テレビもWi-Fiもない。本当に何もない宿なんですけど、浄化されるような感覚があるんです。行く度に気持ちがシャキッとするので、またゆっくりと出掛けたいです」

本書には、愛娘・なっちゃんがママとしての高垣について語ったページも。「おっちょこちょい」や「お風呂でバスソルトを開けられない」など、ほほ笑ましいコメントが並ぶ。

「本当に子どもってよく見てるなと。恥ずかしいなと思うところばかり見てるし、私より私のこと知ってるんだなと思いました。子どもを通して自分を知るというか、どっちが大人なんだろうと思う瞬間もありますね。私の持ち物もよくチェックしてるんですよ。一つでも新しいものがあれば『いつ買ったの?』って(笑)。ごまかすことはないですけど、今後も娘にはまっすぐ向き合っていく必要があるな、と感じました」

娘との日々を大事にしながら、好きなものを見つけ、それを再確認する作業は、自分のモチベーションにもつながっているという。

「無理やり好きなものを増やす必要はないですけど、どんな方にも好きな食べ物や好きな香りってあると思うんです。そういった自分の当たり前を再確認すると、私ってこんなに幸せを感じている瞬間が多いんだなと思える。これからも好きなものをたくさん見つけて、自然体で過ごしていきたいなと思います。この本をきっかけに、皆さんにも自分の“好き”を見直してもらえたらうれしいです。人生は自分次第。楽しんだもん勝ち、ですから!」
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