老舗デパート・高島屋で注文したクリスマスケーキが、崩れた状態で届いたという報告が相次ぎ、週末のSNSをにぎわせたクリスマスの悲劇。
25日午後、このケーキを監修した神奈川・横浜市のフランス料理店「レ・サンス」のオーナーシェフがFNNの取材に応じた。
ケーキを監修した「レ・サンス」の渡辺健善オーナーシェフ「ちょっと僕も衝撃的で、本当は、本来なら喜んでいただくはずなのに、見た瞬間に夢を壊すようなことをして、本当に申し訳ないと思っています」
騒動の余波は、クリスマスの25日も続いていた。
正午過ぎ、千葉県内の住宅に届いた宅配便。
「今すぐ中身を確認してほしい」と手渡された箱には、“ケーキ在中”と書かれていた。
届いたのはまさに今、問題となっているクリスマスケーキ「〈レ・サンス〉ストロベリーフリルショートケーキ」。
配達員にせかされ箱の中のケーキを早速確認すると、届いたケーキは崩れていなかったため、玄関で待っていた配達員に報告。
ところが、ケーキをあらためてまじまじと見ると不安が。
購入者「ちょっと斜めってる? こういうのなのかな…」
高島屋によると、このケーキは、オンラインストアでおよそ2,900個を予約販売した。
ところが、「届いたケーキが崩れている」などの苦情や問い合わせが、25日正午までにおよそ530件相次いでいるという。
相次ぐ苦情に、高島屋は対応に追われていた。
取材班が向かったのは神奈川・綾瀬市。
届いたケーキが崩れていた女性「子どもと開けて見たら、写真の状態だったので笑っちゃって。さすがにこれはないよねって」
クリスマスパーティー用に注文したケーキが23日、箱の中で凍ったまま崩れた状態で届いたという。
すぐに高島屋に連絡したところ、返金に応じるとともに、担当者が新しいケーキを自宅に届けに来たという。
届いたケーキが崩れていた女性「(新しいケーキを見て)こっちだよねって言って笑ってました。本当に(届けてくれた)高島屋の方には感謝しています」
高島屋によると、再配達を希望する客のもとをバイヤーが訪ね、直接手渡しで配送するなどの対応を行っているという。
このケーキは横浜市のフランス料理店が監修し、埼玉県内の菓子メーカーが製造。
大手運送会社が配送を担当した。
5年ほど前から同じ形で販売していたというが、これまでに問題はなかったという。
ケーキを監修した「レ・サンス」の渡辺健善オーナーシェフ「(工場との関係は?)5年前からやりとりをキチッとやってですね。うちの方も思いがあるケーキだったので、すごく工場の方も残念がってるし」
なぜ、冷凍で届くケーキが崩れていたのか。
ヤマト運輸は、「一連の輸送状況については、関係各所含め現在調査中です」とコメント。
高島屋は、「原因は調査中」としている。
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/