金価格が“再び”最高値更新 さらなる上昇余地は?<塚本 卓治>|ゴールド 2024.5
皆様 こんにちはピクテジャパン投資戦略部長の 塚本です今日は2022年末以降金価格 上昇要因に変化というタイトルでお送りし てまいり ます5月17日にロンドンの金現物価格は 再び過去最高値を更新しましたまずは代表 的な資産の中で金のパフォーマンスを確認 した後更新後底がい動きを示す金価格の 動向を振り返ります次に2022年末以降 金価格上昇要因に変化が起きてきている ことを紹介します最後に金価格に取り リスクシナリオは何か見ていきたいと思い ます本題に入ります前にまずはこちらご覧 いただければと思いますこちらは資産別 パフォーマンス比較を年将来4月末までと 右側が4月月刊の動きをお示ししています まず左側の年初来の動きをご覧いただき ますとトップ2は原油と金そしてボトムの 2つは世界国債と米国国債となっていまし た右は4月月刊の動きですご覧のように金 価額が大きく上昇しました第2位は新広国 株式となりましたこの背景は中東情勢を 受けた性学リスクの高まりそして中国など 中央銀行が金購入を進めていることなどが 背景です一方で米国の利下げ開始時期が 後れするとの観測が再び浮上してきたこと から米国国債など債権も下落したことが ご覧いただけるかと思いますまた先進国 株式も下落しました再び2022年を彷彿 させるような世界株式と世界国債が同時に 下落する一方で新国株式と金価格は大きく 上昇しまし たさて金価格ですがこちらは5月13日 までのチャートとなっておりますけれども その後5月17日の金曜日に金価格は1 トル4ス2400とび2ドル60セトと いうことで4月12日につけましたこの 高値ですねここの高値でございますえこれ は2400とび1ドル50とえそれを 上回り再び市場最高値を更新してきてい ます4月に入りこの辺ですねここでござい ますえイスラエルとイランとの間で直接 紛争が起きたことで一気に200ドルえ 近く上昇したのですけれども4月12日 ちょここですねえ4月12日に高値をつけ た後知性学リスクの交代から利食い売りに され4月末には307ル台まで下落しまし た5月2日には一時2200ドル台ここ ですねまでえ低下していたのですけれども そこから再び急速に上昇に転じて5月17 日に再び最高値を更新していますこの背景 に何があるかと言いますと5月に入り米国 の景気原則を差し示す経済指標がついだ ことで米10年国際利回りは低下そして ドル指数も低下したことでこうした動きを 交換し金価格は上昇したものと考えられ ますこうした大変金価格は底がい動きを 示しておりますけれどもそれが今後も続く 可能性があるのかを考える上で2022年 末以降金価格の上昇要因にどのような変化 が生まれてきているのかご紹介したいと 思い ますこちらにお示ししておりますのは黄色 が金価格の推移です単位は左軸でお示して おりますようにえ1トロン4さりのドル 建ての金価格の推移ですそして灰色の線で お示ししておりますのがこの線です ねこれが金ETF保有の金高の水位単位は 右軸偏位 そして減少すると金価額は低下するという 関係が保たれていたのですけれどもそれが 2022年の12月末以降こう大きく帰り してしまっていたのがご覧いただけるかな という風に思います実際22年12月末 以降え金ETF保有の金残高はおよそ 400T強減少していたのですけれども それにも関わらず金価格は大きく上昇して きたということはどこかでそれを上回る金 需要が発生していた可能性が示唆されてい ますその需要の1つが従来から何度もご 紹介させていただいております中国など 新興国を中心とした世界の中央銀行による 金購入ですそしてその流れは今年の13月 期も継続していますこちらにお示しして おります金購入の推移を過去振り返ります と世界の中央銀行は2010年以降 2021年までの平均の購入料は年間 473Tでしたえしかし2022年23年 と1000Tを上回る大きな需要が発生し てきているえすなわちえこの差というのは およそ600Tえ過去平均を上回ってきて いるということになりますので近ETFに よる需要の減少を上回 需要がここに生まれてきているということ がご覧いただけるかと思いますそして今年 の13月期だけでもえ289Tえ購入され ておりますのでえこの動きというのは過去 10年の振り返りましても最大の購入量と なってい ますさらにこのような金現物需要には現れ てこないデリバティブ市場でも変化が起き てきていますこちらにお示しておりますの は金価格が黄色そして赤い線がこの赤い線 ですねえこれが上海の先物取引所における 金先物建局の水です中国では金の現物市場 よりも先物市場の方が規模が大きいのです がこの先物市場において22年12月以降 金の縦玉が急増しておりえそれと共に金 価格が上がってきていることがご覧 いただけるかと思いますこのように中国で は中央銀行だけではなく個人も金の買を 増やしていたことがご覧いただけますただ 4月についてはここですねご覧いただける ようにやはり帰りが発生してきてるでは この4月について近重要に影響を与えたの は何かそれは中国と米国における金ETF 授業があったと考えていますこちらにお示 しておりますのは地域別の金ETF保有の 金残高の推移とそしてえ黄色い線が金価額 の水です13月期もこですね13月期点で え囲っておりますけれどもえ通じてみます とマイナスの需要になってるのが改めてご 確認いただきますけれどもご注目いただき たいのは緑色のアジア経由での金ETFえ これが4月に入りましてぐっと大きく伸び てるのがご覧いただけるかと思います こちらは基本的に中国における金需要とお 考えいただければと思いますさらにご注目 いただきたいのは軍色のここです ねこの北米の金ETFの同行です1月2月 と1月2月と左軸ですね40T近いえ金の マイナスこれがですね3月4月に入りまし てプラスに変わってきていることが示され ていますつまり3以降北米の金ETFは マイナスからプラスに展示そして4月は 中国の金ETFの増加額がさらに大きくえ 膨らんだこうした動きにご注目いただき たいと思います過去このゴールド マンスリーでは何度かに渡り金ETF経由 での金の売却のモメンタムに変化が生じ横 になるだけでも金価格にはプラス要因に なるそしてもしそれが増加に転じますと 想定を上回る上昇につがる可能性があるえ このような分析をお伝えしてまいりました けれども北米ではご覧のようにその着しが ようやく見え始めているという風にも見て 取ることができますあとはこの水色ですね えこれが欧州における金ETF事業です けれどもこれが今後どのように変化して くるのか特に今後欧州ではECBによる 制裁金利の引き下げが予想されております のでえそれに応じてどのようにこの動きに 変化が生じてくるのかえといったところに 注目したいと思いますこうした需要面での 動きや変化そして今後アメリカの経済です けれども先週金曜日の景気先行指標が 大きく予想を下回りまたコンファレンス ボドは示したようにえ今後アメリカの経済 成長率がさらに鈍化していくということで あれば今後の金価格は以前からお伝えして おります通り年内4あたり2500ドル 来年中には3000ドルの可能性はさらに 高まってきていると考えていますそのえ 予想を上れする可能性すらあるのではない でしょう かそれでは今月も金価格にとってのリスク しよについて見ていきたいと思います知性 学リスクについてはイランとイスラエルと の関係が緩和の方向に向かい低下したかの ように見えたのですけれども19日に イランの大史大統領が登場していた ヘリコプターが事故に会い現時点では生存 者がいない様子と報道されていますこの来 大統領は最高指導者ハイ氏の後継者の有力 候補とされておりましたので今後の行方に は注視したいと思いますまた米国の景気 指標は先ほどご紹介したようにどかの 気難しを示してきています6月11日から 12日にかけまして開催されますFOMC の結果とその時に示されます今後の政策 金利見通しマクロ経済の見通しには注目 ですまた大統領選挙につきましては先週末 時点で世論調査によりますとバイデン 大統領よりもトランプ全大統領の支持率の 方が高まってきていますそして何よりも 注目なのは近ETFの投資フローにボトム アウトの兆候が見え始めてるということ ですこれが継続するのかは今後の金価格の 同行を占う意味でも大きなファクターに なると考えてい ますここに記載していない中では5月22 日にnvtの決算が予定されていますもし 予想を上回る需要が示されれば再びリスク オンとなりそれは金価格にとっては マイナス要因になると考えてい ますそれではピクテゴールド2024年4 月の基準価格の変動要因についてご紹介し ますまずピクテゴールドすヘッジあですが 4月30日の基準価格は 1万6000でした前月末日プラ 5244.73%の上昇となりました月刊 の変動要因が金要員が+589NH為替 ヘッジコスト等が-59NHでし た次にピクテゴールドカスヘッジなし4月 30日の基準価格は214 60円でした前月末日プ 1738 8.810.9為せ要員が739NHの プラスとなりまし た2024年4月の左側が金価格右側が ベドレレートの推移を振り返ってみたいと 思いますまず左側金価格の動向については 前半でもお伝えした通りですけれどもゲシ よりイスラエルとイランとの対立によるえ 中東情勢の緊迫化を受けて金価格は上昇し ました中旬以降は米国の3月の消費者物価 指数CPIなどの米国の経済指標が健聴な 内容となりましてFRBが高水準の政策 権利を維持するとの見方が強まり米国金利 が上昇したために上の重い展開となりまし た下旬にはこの辺です ねえイスラエルとイランが対立の激化を 回避する姿勢を示したことから中東情勢を 巡る懸念が交代したことなどで金価格は 下落しましたが月間では金価格は上昇と なりました4月のドル円為替市場ですが ですね月初には中東情勢を巡り知性が リスクの高まりなどを背景に避事業で円外 が強まり円高ドル安となりましたその後は 米国での景気の強さを示す指標が出てきた ことから利下げ観測が交代円安ドル高が さらに進行してまいりましたその後は日本 銀行による為替介入への警戒感の高まり などが円を下支えする要因とはなったもの の日本銀行が金融政策決定会合において 金利を据え置きさらに国際の帰れ額を維持 すると発表したことなどから円安ドル高が 進行しドル円交わせ市場は4月の月刊を 通してみますと円安ドル高となりまし た今月のゴールドマンスリーは以上となり ます今後とも金にまつわる最新情報をお 届けしてまいりたいと思います最後まで ごご視聴いただきどうもありがとうござい ました
00:00 金価格が“再び”最高値更新 さらなる上昇余地は?
00:52 資産別パフォーマンス比較
02:05 金利高止まりの中、金価格は過去最高値を更新した
03:53 2022年末以降、金価格と金ETF保有の金残高との間の連動性が失われる
05:06 2024年1‐3月期、世界の中央銀行は昨年を上回る289トン金を購入
06:23 2022年末以降、金価格と上海先物取引所(SHFE) 金先物建玉との連動性高まる
07:23 北米の金ETFは3月からプラスに、4月はアジアの金ETFが大幅に増加
10:18 数多くの不透明要素が存在している
11:57 基準価額推移 ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
12:22 基準価額推移 ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
12:51 2024年4月の金価格、米ドル円レートの推移
過去のパフォーマンスや詳しい情報について
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
https://www.pictet.co.jp/fund/goldnh….
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
https://www.pictet.co.jp/fund/goldh.html
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塚本 卓治
ピクテ・ジャパン株式会社
エグゼクティブ・ディレクター 運用・商品本部 投資戦略部長
日系証券会社にて債券およびデリバティブ業務に従事した後、外資系運用会社および日系ファンド・リサーチ会社にて投資信託のマーケティングを担う。通算20年以上にわたり運用業界で世界の投資環境を解説。ピクテではプロダクト・マーケティング部長等を経て、現職。経験豊富なストラテジストが揃う投資戦略部を統括する傍ら、自らも全国の金融機関や投資家を対象に講演を行う。マサチューセッツ工科大学(経営学修士)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
動画で紹介している内容は作成時点のものであり、予告なく修正・変更される場合があります。
最新の内容ではない場合がありますので、予めご了承ください。
審査番号:20240521-9E4A5C