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【名大祭2024】新型コロナウイルスの進化に人の行動が関連?最新の研究結果を解説【iBLab】



【名大祭2024】新型コロナウイルスの進化に人の行動が関連?最新の研究結果を解説【iBLab】

[音楽] こんにちはIBラボチャンネルへようこそ ナビゲーターの響きです今回も新型コロナ ウイルスの研究について紹介していき ます今はポストコロナ時代と呼ばれ感染 流行前の生活に戻りつつありますしかし 新型コロナウイルスがなくなったわけでも なく今も感染する人がいます最近は ミクロン株がほとんどですが今までに アルファ株デルタ株など次々に変異株が 現れてきましたねこれまでのコロナを 振り返ってみると新たな変異株が出るたび に感染力が強くなった重症化率が変わった などの報道が流れていましたこの変異株の 性質の変化は何が原因になって起こって いるのでしょうか実は今回紹介する研究に てウイルスの進化は私たちの行動変容が 関連している可能性があるということが 分かったんです今回の研究成果は2023 年11月に国際学術雑誌ネイチャー コミュニケーションズに掲載されました 早速見ていき ましょうまずこの研究では武漢株アルファ 株デルタ株オミクロン株などに感染した 274人の患者のデータを使って株ごとに ウイルスの排出される量やパターンを調べ ましたするとウイルスの進化に従って ウイルス排出量のピークが増加しピークに 達するまでの時間が早まる傾向があったん です具体的には武漢株からデルタ株への 進化まででピークの時のウイルス量が5倍 ピークに達するまでの時間が1.5日ほど 早っていることが通りモデルを使った データ分析から分かりまし たではなぜウイルス排出量のピークが増加 し早まる傾向に変化したのでしょう かその要因を突き止めるためまずは進化に ついて集していき ましょう進化特に適用進化と呼ばれるもの のメカニズムを理解するために最初に変異 について見ていきましょうウイルスは遺伝 情報つまりDNAやRNAを複製しながら 増えていきますこの複製の時に遺伝情報が 変わることを突然変異と呼びます普通 ウイルスは増殖したり感染したりする中で 徐々に様々な変異をしていきます ですので新型コロナウイルスも少しずつ変 していきます大半の突然変異はウイルスに 不利かほとんど影響を及ぼしませんが中に は感染力が強くなったり治療薬の効果に 影響を及ぼしたりする変異があります そして変異の中でも生存や子孫を残すのに 有利な変はウイルス集団の中でその割合が 増えいくんです具体的に考えてみ ましょうある金に感染した人に対して高成 剤が処方されると金は増えにくくなり ますその状況の中でもし薬が効かなくなる ような体性を持った金がいたら生き残り やすくなりますよ ね生き残りやすいということは他の金と 比べて増殖もしやすいということなので 体制を持つ金の割合が増えていきますその ため金は構成剤に対して体制を持つように なっていきますこのように置かれた環境 ここでは構成剤などの要件が加わることに よってその環境で生き残りやすいように 生物の性質は変化していきますこれが適用 進化というわけ ですそれでは最初の疑問の なぜウイルス排出量のピークが増加し 早まる傾向があるのかについて考えていき ましょう排出量のピークが増加するのは 感染力の増加につながるので理解できます でもなぜピークが早まったのでしょうか その謎を解明するためにAI技術を用いて ウイルスの適用進化をシミュレーションし てみましたすると新型コロナウイルスは 私たちの行動と複雑に関わり合って進化し てきたかもしれないと分かったんです コンピューターでのシミュレーションでは 感染者が素早く隔離されるような強力な 公衆衛生対策などが行われているとそれを 克服するためのウイルスの生存戦略として ウイルス排出量のピークが謝る可能性が あることが分かりましたこれは人の行動が 複雑にしてウイルスが適用進化していたか もしれないということ ですまたこの感染者の隔離がウイルスの 進化を促す効果はウイルスの潜伏期間や無 症状の人の割り合いによって変化すること も分かりました例えば無症状の人の割合が 高くなるとピークが早まる進化は置き にくくなったりしますまとめると症状と人 の行動が複雑に絡み合ったことによりそれ を買いたぐるようにして新型コロナ ウイルスはウイルス排出量のピークが増加 しピークまでの時間が早まるという進化を したかもしれないと分かりまし た今まで薬やワクチンがウイルスの進化に 影響を及ぼすということは知られていまし た実際最近のオミクロン株の一部では ワクチンを摂取することで誘導された免疫 応答をすり抜けるような変異が起こって いるかもしれないと言われてい ますそれに対して人の行動が変化したこと が進化に影響を及ぼすかどうかは今まで あまり知られていませんでし た今回の研究では実際にウイルスが私たち の行動を買いたぐるように進化することが 示唆されまし たパンデミックの最中では企業機関に大き すぎる負荷がかかるのを避けるために強力 な感染対策が必要でしたがポストコロナ 時代においては治療法の開発や適切な検査 体制を作るために新型コロナウイルスの 特徴を理解し対応することが必要となり ますさらにはウイルスの進化を踏まえた あるいは先回りした公衆衛生対策を設計 することが可能になるかもしれませんそう いった時にこの研究が役に立つかもしれ ません ねいかがでしたかIBラボでは共同研究者 たちと共に新型コロナウイルスを含む 幅広いテーマにわたる研究が行われてい ます研究内容に興味を持った方は概要欄 からウェブサイトやプレスリリースを除い てみて くださいこの動画の高評価やチャンネル 登録もよろしくお願いしますまた次の動画 でお会いしましょうバイバイ [音楽]

名古屋大学の研究室、iBLab。このチャンネルではラボ公式キャラクターのHiBiki(ひびき)がナビゲーターとなって、ラボや研究に関するいろいろな情報を発信しています。

今回はiBLabが取り組んでいる新型コロナウイルス研究の紹介、第6弾です。紹介する研究は2023年11月21日に国際学術雑誌「Nature Communications」で掲載されたものです。

今回の研究成果は、将来のウイルス進化を予測し、ポストコロナ時代の感染症対策を確立するための、重要な一歩となることが期待されます!
初心者でも理解しやすいようにわかりやすく解説しているので、ぜひご覧ください。

⭐️目次
0:00 あいさつ
1:23 実際のデータ
2:25 適応進化って?
4:48 シミュレーションの結果
5:58 研究でわかったこと
7:41 終わりのあいさつ

▷このチャンネル
もっと数理生物学の研究を知ってもらうため、初心者にもわかりやすくをモットーに、ゆるいイラストと共にiBLabの研究紹介などをしています。生物学に興味はあるけれど詳しく知らない人、異分野融合生物学とはどんな研究をしているのか知りたい人などにおすすめです。

▷HiBiki(ひびき)
このチャンネルのナビゲーター。もっと多くの人に生物学を知ってもらうために、動画による情報発信をスタート。カフェや美味しい食べ物が大好きで、様々な店に足を運んでは写真を撮りインスタグラムで共有している。

▷iBLab(異分野融合生物学研究室)
2021年4月名古屋大学大学院 理学研究科 理学専攻に開設。
「異分野融合研究の歴史をリアルタイムに築いていく」をコンセプトに、数理モデルとコンピュータシミュレーションを駆使し異分野にまたがる生物学研究を進める、国内ではじめての異分野融合生物学の研究拠点。

▽iBLabのホームページ
https://iblab.bio.nagoya-u.ac.jp

▽紹介した研究のプレスリリース(一般向けの紹介)
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2023/11/ai-10.html

▽紹介した研究の論文
https://www.nature.com/articles/s41467-023-43043-2

▷SNS
Twitter https://twitter.com/InterdiscipBiol
Podcast https://anchor.fm/interdiscipbiol
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