ANIME

「鬼滅の刃-遊郭編-OP」残響散歌/Aimer 【cover by 歌屋山本けい】



Aimerさんの残響散歌をカバーさせていただきました!
鬼滅の刃 遊郭編のopテーマ曲だったこの歌。
知ってはいたんですが、なかなかレコーディングには至らず、子供達が楽しく歌っているのをずっと聞いていました。
なので、歌えるものだと思っていたら、とんでもなく難しい曲だったのです。
このレコーディングにはなんと、36テイクを重ねました。
どこが難しいかというと、2コーラス目が終わって、大サビにいくところの拍がちょっと変わっているんです。
1234 1234と拍をとりながら進むと、それでは数えられない(一般的な曲で入る箇所では入らない)ところからはいっちゃうんです。
まさに「残響」が切れた瞬間に歌い始めなくてはならず、36回目にしてやっとちゃんと入れたのでした。
「うわ、これ無理…」と思って、次男に聴いてみたら、拍の問題ではなく
「かーちゃん、ぎゅいーーんてとこが終わったらすぐ歌い始めるとばい」とあっさりこたえてくれたので、歌えるようになりました…
おそるべし!子供達は、固定観念がないので難なく歌えるのでしょうね。
いつも次男には助けられます。

さて、歌詞を見て行きましょう。
これは…また手ごわい…
私がはじめに思ったのは、古今和歌集にある

「色よりもかこそあわれとおもほゆれ たが袖ふれし 宿の梅ぞも」

梅の花は、その色よりも香りの方に気持ちが向く。
梅の淡い香りは、春の訪れを教えてくれます。
まだまだ寒い頃に梅の香りがふと感じられるときは、嬉しいものですよね。
それと同じように、好きな人の衣に炊き込められたお香の香りを思い出すとき似てるよね!っていう意味だと思います。
わかる!
好きな人の香りをふと感じると、一緒にいない時でも切なく嬉しくなるものです。
あの現象を梅が香るときみたいだよーっていう和歌なんですね。
この和歌を初めてよんだときのことを思い出して「作詞者やべー」と思いましたが
それを参考にされているかはわかりません。

最初の誰が袖に咲く幻花 は、遊郭編のopらしく遊郭の花魁をイメージさせます。
藍を落とした、は、愛と藍色の持つ高貴でしとやかなイメージを湧かせますね。
アニメや映画の歌として書き下ろされたものだと、作品ありきにしか聴けない歌詞にするわけにはいかないので、今回は、作品に添っていくのではなく、シンプルに歌詞としてみていきましょう。
「選ばれなければ選べばいい」という言葉が繰り返されます。
そして、不確かなままでいい、どんなに暗い感情も、どんなに長い葛藤も
歌(思い出や美しいものに変換して)と散れ(忘れてしまえ、解き放ってしまえ)という意味に私はとらえました。
そして「残響」
それでも、それらは尾をひいて響いてしまう。という切なさが歌われているように感じました。

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