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【プロの漫画家なら描けているのに新人は見落としがち!「主人公の半径5メートルの描写」の効果とは】漫画家ためになるラジオ【vol.125】



プロは絶対描いているのに、新人漫画家は意外に描けていないもの。その1つとして挙げられるのが「主人公の半径5メートルの描写」です。これが1ページに1コマぐらい入っているだけで、漫画は格段に読みやすくなります。

位置関係を読者に示すため、人物を同じコマ内に入れるなどの描き方は皆できている一方で、周囲にどういうものがあるか、つまり「今どういう場所にいるか」を描けている新人は、意外なほど少ない傾向にあります。

テーブルと人物の位置のような狭い範囲の切り取りではなく、テーブルがあって本棚があって壁があって…といった広い範囲、つまり主人公の半径5メートルぐらいの範囲での描写は、むしろ避けられている印象さえも。

おそらく「実際に目で見える範囲」の意識があるからこそ、壁などを描くのが避けているのかと思われますが、そこはドラマなどのセットを意識してみてください。周囲が広く描かれることで、実際の景色というより、そこに漂っている雰囲気のようなものがきっと伝わりやすくなるはず。商業連載の漫画をチェックしてもらうと、案外どの作品でも描かれていることがわかると思います。

というわけで皆さんは、騙されたと思って、ぜひ半径5メートルを描いてみてください。きっと急激に読みやすさがアップするはずです。騙されたと思って!

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