朝ドラ『エール』 仲里依紗の「喫茶バンブーの恵」 その謎の前半生を探る
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『エール』を支えた喫茶「バンブー」の魅力
朝ドラ『エール』には、じつにいろんな人が登場していた。
主人公夫婦の家と隣接する「喫茶バンブー」の梶取恵と保の夫婦も印象的だった。
演じていたのは、仲里依紗と野間口徹。
絶妙な夫婦だった。彼女たちが隣に住んでいることによって、主人公家族や仲間たちが楽しく集まれる場所があり、相談する相手がいて、そしてみんな癒されていた。
この夫婦は、妻のほうが行動的で、主導権を握っているようだ。
喫茶店の名前「バンブー」も妻が決めた。(58話)。
彼女は「竹って根がすごいでしょ。私ずっとこうやってふわふわして生きてきたから、しっかり地に足つけなきゃって、そういう意味もふくめて」、バンブーと名づけたらしい。
彼女はずっと「ふわふわ」と生きてきたのだ。
彼女の半生は、とても謎めいている。ときどき懐かしんで断片的なシーンを語るのだが、だいたい驚かされる内容である。
夫の保も、ほぼ初耳のようで、見ている私たちと一緒に驚いていた。とても楽しかった。そしてとても気になる部分だった。
そのとても気になった彼女の「断片的な前半生シーン」を集め、可能なかぎり彼女の前半生を想像してみたいとおもう。
主人公夫婦とバンブー夫婦の出会いは30話だった
彼女たちが登場したのは第6週めの金曜日、5月8日放送の30話からだった。
駆け落ちのように東京に出て来た主人公二人・古山裕一と音(窪田正孝と二階堂ふみ)が、新婚生活を始める家を探していてるときに、たまたま入ったのが喫茶店「バンブー」である。
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