#ニュージーランド #Covid19 #ロックダウン
2度のロックダウン、未曽有のウィルスに全世界が翻弄された1年
今回はニュージーランド政府がとった政策をまとめてみました!
【NZ累計】*2020/12/27現在
感染者の合計数…2.128人
回復者数…2.054人
死亡者数…25人
【NZ: コロナの軌跡】
2月
2日…中国に渡航経験のある人の入国を制限
24日…中国のみならずダイアモンド・プリンセス号を含めて規制範囲の拡大。永住権者、市民権を持つ人以外の中国に渡航経験のある人の14日の自主隔離
27日…日本への渡航注意喚起が、『通常の安全上の注意』から、『より高度な注意』へ引き上げ。
28日…NZで初の感染者が見つかる
3月
15日…日本を含む全世界からの入国者に対し、NZへ入国後、14日間の自主隔離を求める措置を導入。(すでに中国、イランからの入国規制は導入済)
16日…NZ航空がオークランド・成田、オークランド・関空便を3月30日から6月30日までの間の便を運休すると発表。
この段階でNZ政府は海外への不要な渡航を避け、海外を旅行中の国民に対し、速やかに帰国するように呼び掛ける。
19日…入国・トランジット共に、NZ人、そのパートナーや扶養家族、永住権を持つ人以外のNZへの入国禁止措置
21日…アーデン首相が警戒システム“COVID-19 Alert System”を2 「コミュニティ感染のリスクが高まっている状態」であると発表、持病等で免疫力が落ちている70代以上の人々に自宅にとどまるように呼び掛ける。
この段階では陽性者が発生した場合を除き、学校は閉鎖しない、スーパーなどは引き続き営業を続ける。また企業においては働き方を検討するように呼び掛ける。
23日…アーデーン首相が記者会見。
警戒レベルを3に即座に引き上げ48時間後にLv4に引き上げると発表。国内の移動も規制される。
24日…新たな感染者数が50人を超える
25日…国家非常事態宣言を発令
内容
・基本的に家にいること
・ジョギング、散歩、サイクリングは可能。ただしその間も同居者以外との接触は禁止
・不可欠なサービスであるスーパー、食料品店、医療サービス、薬局、GS、郵便、獣医、タクシー等は引き続き営業
・(不可欠なサービス)職場においても人と人との距離を2m以上取ること
・レストラン、カフェ、事務などの不可欠ではないサービスは営業不可
・持ち帰りの食べ物のサービスも営業不可
・学校は閉鎖
・公共交通機関(航空機、フェリー、バス、電車)は基本的に利用不可。不可欠なサービスに従事する人や、自家用車がない人が生活必需品の買い物をする場合は利用可能
28日以降の国際便接続の為の搭乗は出来ない。
自宅待機、営業不可の期間は最低4週間
26日…初の死亡者を確認
【NZ政府がとった対策】
1: 新型コロナウイルス感染による入院費用は無料
同感染症によりNZ国内で入院した場合,ビザのステータスに関わらず入院費は無料となる。但し,自己隔離のためのホテル滞在費等は自己負担
2: 賃金保証
NZ政府は
・週20時間未満(パートタイム)の方には週350NZドル
・週20時間以上(フルタイム)の方には週585NZドル
・それ未満の方は全額
を保証、期間は最大3か月(変更の可能性あり)
NZの最低自給は約18NZドル、日本円でいうと約1200円。なのでパートタイムの方はほぼ全額フルタイムの人も約8割を保証する
4月
5日…新たな感染者数が89人に(ピーク)
27日…新型コロナウイルスに関する4段階の警戒システムのレベルを,27日(月)23時59分をもって「レベル3」へ引き下げると発表。ただし,レベル3においても,引き続き皆様の日常生活に多くの制限が課される。
・日本郵便のNZ向け国際郵便は,引き続き停止中。また,NZ POSTの配達にも遅延が生じる。(4月より中止されていた)
5月
14日…新型コロナウイルスに関する4段階の警戒システムのレベルを,5月14日(木)より「レベル2」へ引き下げると発表。
内容
1: 安全な行動を(Play it safe)
・COVID-19はまだ存在しているので、安全に行動。
・公共の場では,他の人から距離を保つ。
・体調不良時は外出を控える。
・風邪やインフルエンザの症状がある場合は、医師またはヘルスラインに電話して検査を受ける。
・手を洗う。
・くしゃみや咳をする際は,肘で口元を覆う。
・自己隔離を指示された場合は,すぐに従う。
・どこに行ったか,誰に会ったかを記録する。
(11日の記者会見で,アーデーン首相は,マスクの着用は強制しないと述べる)
2: 生活
・安全に運営可能なビジネスは再開。
・学校等を再開。(18日以降)
・地域をまたいで移動可。
・結婚式や葬儀等の集まりには、最大10人まで。
・親しい友人や家族とは,10人以下のグループで安全に交流することができる。
・地元のレストランやカフェ等に行くことができる。但し,これらの施設は,きちんと他の人から距離をとる事。
・バーやナイトクラブの営業再開は原則5月21日以降。
・10人以下であれば,通常のレクリエーション活動を再開できる。
3: レベル2でのCOVID-19抑止対策
・他の人との物理的な距離を保つ事。
・厳格な国境管理は継続。
・広範囲なPCR検査が継続。
・体調不良者及びその濃厚接触者に対し,自己隔離が求められる。
・小規模かつ管理された集会のみ許可。
4: 個人の行動
・公共の場所で,他の人から距離を保つ(できれば2m)。
・カフェ,教会,集会,レストラン等では,他のグループから1mの距離を保つ。
・公園やショッピングモール,散歩中に知らない人に近づく際は,特に注意。
5: 集会,イベント等
友人や家族を家に招き入れることができるが,人数は10人以下,時間は2時間以内。家以外の場所における集会(結婚式,葬儀,家族イベント等)も,10人以下,2時間以内とされており,参加者を記録する。
博物館,図書館,映画館,マーケット等の公共施設が再開できる。いずれの施設も,人と人との間の物理的距離をとる事。
スポーツ・レクリエーション施設は,参加者グループを1m離すこと,10人を超えるグループがないこと,スタッフを除く利用者が100人を超えない事。
6: 運動,スポーツ,レクリエーション
レベル3で禁止されていた以下のアクティビティが可能。また,ラグビーやネットボールのプロリーグも再開。
・保護区域(public conservation land)における狩猟等
・公共プールでの水泳
・ジム
・ボート等のウォータースポーツ
7: 職場とビジネス
ビジネスの現場では,以下の要件を満たす必要があり。
・敷地内に入る全ての顧客等を適切に記録。
・顧客グループの間に1mの距離を保持。顧客の記録ができない場合は2メートルの距離を保つ。
・顧客グループは10人以下とし,応対時間は2時間以内とする。
カフェやレストラン,バーのほか,ハードウェア,ガーデニング用品,衣料品,精肉,パン,魚介類の販売店も再開(バーやナイトクラブの営業再開は原則5月21日以降)。美容院や訪問サービス等,特に密接な接触を伴う事業については,以下の条件が求められる。
・接触者を追跡できる確固たるシステムを導入。
・適切な衛生措置を維持。
・接触を必要最小限に抑える。
8: 移動,交通
国内移動が可能となるが,どの移動サービスを利用したか,誰と接触したかを記録。他のグループからは距離を保ち,目的地以外への立ち寄りは,最少限に抑えなければならない。公共交通機関の利用は自分で制限するか、混雑時を避けて利用する。また,飛行機その他の交通機関を利用する場合は,運航者の指示に従う事。
9: 教育
幼児教育サービス,学校,高等教育施設は再開
5月22日から6月14日までの間、新たな感染者数が0に抑えられる
6月
8日…新型コロナウイルスに関する4段階の警戒システムのレベルを,「レベル1」へ引き下げる
内容
1.病気の場合は家にとどまる。仕事や学校に行ってはいけない。
2.風邪やインフルエンザの症状がある場合は、医師またはヘルスラインに連絡し,必ず検査を受ける。
3.手を洗う。
4.くしゃみや咳をする時は肘で口元を覆い,共有物は定期的に消毒。
5.保健当局から自己隔離を指示された場合は,すぐに従う。
6.健康状態に不安がある場合等は,かかりつけ医(GP)の協力を仰ぎ,健康を維持するための最良の方法を教えてもらう。
7.どこに行ったか,誰と会ったかを記録し,必要に応じて接触歴のトレースに役立てる。
8.企業は,保健省の接触歴トレース用QRコードを活用し,人々が自分の行動をトレースできるよう支援。
9.警戒を怠らない。世界的なパンデミックはまだ継続中。必要に応じ,警戒レベルを上げるために迅速に行動する準備も必要。
25日…NZ航空が25日より直行便を再開
7月…郵便も再開
8月
12日…2度目のロックダウン
アーデーン首相は記者会見を実施し、オークランドにおいて、感染源が特定できていない4件の感染確認事例が発生したことを受け、明12日正午より14日(金)の真夜中までの3日間、オークランドにて国内警戒レベル3を導入する、また、同期間、オークランド以外の地域においてはレベル2を導入することを発表
14日…現在の措置(オークランドはレベル3、その他の地域はレベル2)を、さらに12日間(8月26日午後11時59分まで)延長、
24日…1.オークランドにおける警戒レベル3を、30日23時59分まで延長する。オークランド以外の地域は、引き続きレベル2(集会等における人数制限は100名)を維持する。
2.30日23時59分より、オークランドもレベル2となり、各種ビジネスや学校などを再開出来るが、集会等における人数制限(10名まで。葬式は50名まで)が課される。
3.30日23時59分以降は、NZ全土で、公共交通機関(バス、電車、フェリー、飛行機、タクシー、ウーバー等)を利用する際に、マスク又は顔面を覆う代用品の着用が必須となる。
9月
21日…アーデーン首相は記者会見を実施し、今後のCOVID-19国内警戒レベルの設定について、以下のとおり発表。
1.オークランドは、23日(水)23:59から通常のレベル2になる(2.5ではない。集会は100人まで可能となる)。これを2週間継続し、10月5日(月)の閣議で再検討を行う。同閣議で警戒レベル変更の措置が決定された場合、その措置は7日(水)より有効となる。
2.オークランド以外の地域は、21日(月)23:59からレベル1に移行する。
3.公共交通機関(航空機を含む)を利用してオークランドを出発する(または、他の地域からオークランドに入る或いはオークランドを通過する)場合は、マスクを着用しなければならない。
10月
7日…アーデーン首相は記者会見を実施し、COVID-19国内警戒レベルについて、「10月7日(水)23:59から、オークランド(現在レベル2)も、他の地域と同じレベル1に移行する。」と発表
11月
18日…23時59分より、オークランド内及びオークランドに出入りする全ての公共交通機関やNZ全土の国内線航空便を利用する際は、マスク着用が義務付けられる。
・タクシーやUberについては、運転手はマスクを着用しなければならない(乗客のマスク着用は義務ではない)。
・12歳未満の子供は、マスク着用義務の対象外。
・児童や学生がスクールバス等の通学用交通機関(School transport)を利用する場合は、着用義務が免除。