#上白石萌音#ジャニーズ #NHK大河#TBS
1月期の連ドラ戦線も終盤へ。世帯視聴率では、初回16.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったTBS「天国と地獄~サイコな2人~」(日曜夜9時)の逃げ切りか。
「第2話以降、徐々に数字を落として一時は13%台になりましたが、第6話で14.7%と盛り返しています。主演の綾瀬はるかさんと高橋一生さんの“入れ替わり”演技と、森下桂子さんの脚本を称賛する声が多く、さらに数字を上げてくるでしょう」
それに続くのが、同じTBSの上白石萌音(23)主演「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(火曜夜10時)。昨年同時期に放送されて話題になった“恋つづ”こと「恋は続くよどこまでも」と同じ主演・スタッフによるラブコメディーで、初回は“恋つづ”を上回る初回11.4%、以降もほぼ11%台をキープしている。
「ラブコメが得意なTBS火曜10時枠だからといって、“二番煎じ感”が色濃いこのドラマが、健闘どころかこれほどの数字を取れるとは思いませんでした。ここまでくれば、終盤にかけてさらに伸びてきそうです」
“ボス恋”は、熊本から上京して“人並みの生活”を求めるヒロインが、超一流ファッション誌という派手な世界に身を投じて繰り広げる「胸キュンお仕事ラブコメ」。
「世帯視聴率は視聴者にはもちろんのこと、もはやテレビ局にとってもスポンサーにとっても気にすべき数字ではなくなっていますが、それでも意味はあると思います。“ボス恋”の場合、ネット上での評価と視聴率がここまで乖離しているのも珍しい」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏は、こう続ける。
「ネット上では〈映画のパクリ〉〈少女漫画や過去のラブコメの切り貼り〉〈ヒロインに共感できない〉といった否定的な意見も少なくありませんからね。その一方で、子犬的魅力全開の玉森裕太さん、実はイイ奴ドSイケメン役の間宮祥太朗さん、美しいボス役の菜々緒さん、珍しくイケオジ役のユースケサンタマリアさんなど、個々の出演者に焦点を当てて見ていく楽しみがあります。あまりこねくり回すよりも、地上波GP帯のドラマをリアルタイムで見る層には、“これぐらいベタでいいのかも”という確信犯的な計算も、うっすら感じたりしますけどね」
このご時世、無料のエンタメである地上波テレビは、ネット上でのツッコミはある程度想定した上で、それさえ利用するのも生き残り戦略なのか。そして上白石萌音は“数字の取れるヒロイン”として定着するのか。
「ベタなラブコメのヒロインが続きすぎると、さすがに飽きられます。上白石は2021年度後期のNHK朝ドラに主演しますが、視聴者の持っているイメージを、いい意味で裏切れるかどうか」
上白石にとっては“ボス恋”の次が肝心だ。
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