羽生結弦 1084文字に込めた復興への願いとたくさんの「頑張って」
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フィギュアスケートの五輪2連覇・羽生結弦(26=ANA)が11日、東日本大震災から10年目を迎えた現在の心境を明かした。2011年3月11日午後2時46分。宮城県仙台市のスケートリンクで練習中、16歳の羽生に悲劇が襲った。スケート靴のまま屋外へ飛び出し、言葉を失った。家族4人で避難所生活を送りながら、羽生は自問自答を繰り返した。どれだけ勝とうが、跳ぼうが、笑おうが、あの日の傷は一生、消えることはない。悲しみ、苦しみ、痛み、葛藤、笑顔、感動…語り尽くせるはずのないすべての思いを、羽生は1084文字に押し込めた。
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何を言えばいいのか、伝えればいいのか、分かりません。
あの日のことはすぐに思い出せます。
この前の地震でも、思い出しました。
10年も経ってしまったのかという思いと、確かに経ったなという実感があります。
オリンピックというものを通して、フィギュアスケートというものを通して、被災地の皆さんとの交流を持てたことも、繋がりが持てたことも、笑顔や、葛藤や、苦しみを感じられたことも、心の中の宝物です。
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