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「君の名は」横目に「痛公用車」でアニメの聖地狙う



「君の名は」横目に「痛公用車」でアニメの聖地狙う

岐阜県多治見市を舞台にしたテレビアニメ「やくならマグカップも(やくも)」の放映が4月に始まる。ファンがアニメの舞台を訪れる「聖地」をめざし、市はあの手この手で仕掛ける。市役所を活用した作品のPRや土産物コンテストを企画。ついには、アニメの登場人物をラッピングした「痛車(いたしゃ)」ならぬ「痛公用車」も登場した。
「やくも」は多治見市内のIT企業「プラネット」が2012年から発刊を続けるフリーコミック。多治見に引っ越してきた高校生が陶芸に夢中になっていく様子を描く。

 「世界名作劇場」や「ちびまる子ちゃん」を制作した日本アニメーション(東京)がテレビアニメ化を決定。通常のアニメと、主役の声優4人が作品の舞台を巡る実写パートの2部構成で、4月から東海3県(CBC)や東京(TOKYO MX)、大阪(MBS)、無料BS放送(BS11)で放送される。

 県内には、16年に公開されたアニメ映画「君の名は。」の舞台となった飛驒市に多くのアニメファンが訪れたという前例がある。「やくも」は3大都市圏で放送されることから、多治見市産業観光課の長谷川昭治課長(51)は「千載一遇のチャンス」と期待する。

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