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「羽生結弦展」で経験を伝える、自分の役割を自問自答

「羽生結弦展」で経験を伝える、自分の役割を自問自答
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書き出しは迷いの言葉だった。東日本大震災発生から10年となるのを受け、フィギュアスケート男子の羽生結弦(26)ANAが報道各社の求めに応じて寄せたコメント。「何を言えばいいのか、伝えればいいのか、分かりません」

 五輪を連覇し、国民栄誉賞も受賞した10年の日々。「前を向いて歩いて、走ってきた。それと同時に、後ろをたくさん振り返って、立ち止まってきた」と思い起こす。

 あの日、宮城・東北高1年だった羽生は、地元仙台市のリンクで練習中だった。「16年しか生きていない。自分の人生は短いと思った」と話したことがある。大きな揺れに氷は波打ち、立っていられなかった。このリンクは今年2月13日に起きた地震でも被害を受け、一時営業中止を余儀なくされた。
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