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【長瀬智也】長瀬智也と森田剛の退所で露呈したジュリー社長の求心力のなさ。SMAP公開処刑の代償か

#SMAP#長瀬智也#ジャニーズ#TBS#NHK
3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所し裏方に回るというTOKIOの長瀬智也。現在は最後になる主演ドラマ『俺の家の話』(TBS)でプロレスラー役を演じ、その熱演ぶりに「役者を続けてほしい」と惜しむ声が多く寄せられている。
 さらに先日発表されたのがV6の解散と、森田剛の退所だ。森田はひとり事務所から離れ、独立して俳優を続けるという。90年代から00年代のジャニーズを支えたベテラン勢の相次ぐ退所報道に対し「ジャニー喜多川が亡くなったからだ」「滝沢秀明が副社長に就任したことで流れが変わった」と見る向きも多いが、ジャニーズ事務所に近しい関係者の見方は少々違うようだ。
「もちろん、ジャニー氏が亡くなったことで事務所全体が揺らいでいるというのは間違いないが、例えば今も生きていたとして、それでも長瀬や森田は退所を選んだんじゃないかと思う。とにかくタレントたちの事務所上層部への不信感は、2016年のSMAP解散騒動をきっかけに顕著になった」
「お家騒動」とも揶揄されたSMAPの解散騒動。当時、彼らのマネージャーだった飯島三智と副社長でジャニーの姉のメリー喜多川が衝突。しかも、きっかけは本当に些細なことだった。
「週刊文春」の記者が別件のスキャンダルを追ってジャニーズに質問状を送ったところ、メリーがインタビューに答えることになったのだが、なぜか話題は事務所の次期社長候補、さらには当時公然に使われていた“ジュリー派”“飯島派”といった「派閥」について及んだ。そこでメリーは「実在しない『派閥』があると思わせるようなことがあったとしたら、飯島を注意します。今日、辞めさせますよ」と断言。さらにその場に飯島を呼び出し、文春記者の目前で叱責したのだった。
「文春の報道には開いた口が塞がらなかった。こんなことでSMAPが終わるなんて、あまりにくだらなすぎる。しかし、些細なことで壊れてしまうほど、飯島氏とメリー氏そしてジュリー氏は緊張状態にあったということでもある。メリー氏は娘のジュリー氏を社長にするつもりだったけれど、ジャニー氏はどうも飯島氏に信頼を置いているようだった。メリー氏はそれが気に食わなかったんじゃないか。その結果、功労者である飯島氏を人前で叱責したりして、挙げ句の果てに自社の大事な商品であるSMAPを侮辱した。さらに、解散騒動が起きると今度はSMAPに生放送で謝罪をさせるといった暴挙にまで出た。正直、若いマネージャー陣やタレントたちはドン引きしていた。上のやり方があまりに乱暴すぎて、不信感を抱いたスタッフも多かった」(前出・ジャニーズに近しい関係者)
 メリーは旧態依然のマスコミコントロールでテレビと新聞の報道を最小限に抑えたが、あまりに不可解なSMAPの謝罪劇を見させられた世論は黙っていなかった。ウェブメディアでの報道やSNSでのジャニーズやメリー氏に対するバッシングは加熱した。
「メリーさんはここまで炎上すると思っていなかったようですね。完全に時代を読み違えていた。以来、メリーさんが表立って仕事をすることは徐々に減っていき、昨年には代表取締役会長を退任し名誉会長になることで、表舞台から完全に手を引いたと言われています。こうしてジュリーさんが新社長に就任したわけですが、業界内では前々からジュリーさんが社長になったらジャニーズは弱体化するだろうと言われていた。だってやっぱりSMAPを育てた飯島さんに比べると、明らかに能力が劣るじゃないですか。母親であるメリーさんの権威を借りていた部分も大きく、彼女自身にプロデューサーとしての才覚があるかというと、疑問視する向きも多い。まだ飯島さんがいれば助けになったかもしれないのに。ジャニーズ弱体化はメリーさんとジュリーさんが引き起こした顛末ですよ」(大手芸能事務所デスク)
 さらに、実際にジャニーズと仕事をする編集者はこう語る。
「ジャニーさんはとにかくタレントに愛された人。それに比べるとメリーさんはどちらかと言えばタレントに恐れられていた人だと思う。しかし、メリーさんのメディアに対する強気な姿勢がタレントを守っていた部分もある。あの気の強さでジャニーズという組織を守ってきたのはメリーさんでしょう。それでいうと、飯島さんもメリーさんに負けないくらいメディアにとっては恐ろしい存在だった。少しの妥協も許さなかったし、私の同僚は飯島さんから叱責の電話を何度も受けたことがある(笑)。でも、だからこそSMAPと飯島さんの結びつきは強かったんでしょう。それに比べるとジュリーさんはメディアや周囲とも協調路線で、確かに仕事はしやすいという声も結構ある。ただ、仕事がしやすい=仕事はできるとは限らない。はたから見ると、ジャニーさんほどタレントから厚い支持を集めているようにも見えないですしね」(雑誌編集者)
 長瀬と森田は共にグループのセンターを張るメンバーだったが、決してジュリーの「お気に入り」ではなかったという声もある。
「森田さんなんかは、過去に女優との交際をメリー氏とジュリー氏に猛反対され、それに反発していた時期もありましたからね。そもそもジュリー氏に人望や求心力があれば、ジャニー氏が亡くなってこれからより一層頑張らなければいけない時期の事務所から、こんなに人が去っていくことはなかったでしょう。『社長について行きます!』と思わせる何かがないと、今後も人材流出は続くと思う」(前出・ジャニーズに近しい関係者)
 ジュリー社長が仕切るジャニーズ事務所はこのまま弱体化の一途をたどるのだろうか。それとも新たなスターを輩出し、巻き返しをはかることはできるのだろうか。その動向を注視していきたい。