紀平梨花「学びの機会」 けが抱えつつ挑戦 国別対抗女子SP
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フィギュアスケートの世界国別対抗戦は15日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で開幕し、女子ショートプログラム(SP)で紀平梨花(トヨタ自動車)は69・74点で4位だった。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は軸が斜めに傾いて転倒。連続ジャンプも二つ目を回転不足とされ、点数を伸ばせなかった。納得できる演技ではなかったが、滑り終えた紀平には笑みが浮かんでいた。「これは私に与えられた学びの機会」。状態が万全でない中でも、積極的に3回転半へ挑んだことに意味があった。
開幕2日前の13日朝、紀平を異変が襲った。「右腰を痛めてしまった」。その前日まではジャンプも好調だったが、跳び終えた着氷の振動が、鈍痛となって紀平に伝わった。
7位に終わった3月の世界選手権(ストックホルム)後から違和感はあった。ジャンプの着氷だけでなく、スピンでも痛みが走る。14日の公式練習後、紀平は「最初の痛みが10だとしたら、今回は7くらい。ましになってきた」と明かしたが、SPを迎えても本調子とはほど遠かった。
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