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【報ステ】新たに65人 クルーズ船感染者135人に(20/02/10)

新型コロナウイルスをめぐり、横浜港に停泊しているクルーズ船から新たに65人の感染が確認され、感染者は合わせて135人となった。乗客と乗員は、1日に那覇市で一時、船を下りてから9日間、陸地に下りておらず、体力的にも精神的にも過酷な状況が続いている。船内ではテレビの地上波は見られず、新聞もこれまでに1回届いただけで、インターネットに慣れない高齢者などは、ほとんど情報を得ることができていないという。ある乗客の男性(70代)は「先の見えない生活で、体もなかなか動かせない。体には自信があったが、精神的につらいというのが正直なところ」と話す。ウイルスの潜伏期間は最長で14日間とみられ、クルーズ船の乗客乗員は、検疫が始まった5日から19日まで、船内にとめ置かれることになっている。しかし、潜伏期間がより長期間だとする論文が9日付で発表された。中国政府の専門家チームのトップ・鐘南山医師が発表した論文では、感染者1099人を調査した結果、潜伏期間の平均は3日だが、長いと24日間に及んだ例もあったとしている。こうしたなか、日本政府は10日、5便目となるチャーター機を今週末以降に派遣する方向で調整していると発表した。第5便をもって、チャーター機による帰国に一区切りつけたいとしている。中国では10日、湖北省以外の多くの地域で企業の活動が再開した。ただ、経済への影響は広がっていて、日本国内では、日産自動車が14日と17日に九州の完成車工場の生産ラインを停止することがわかった。中国からの部品を調達しにくくなっていることが理由で、日本の自動車メーカーで初めて稼働停止が決まった。東京商工リサーチによると、店舗を一部休みにしているイオンやユニクロなど、「新型コロナウイルスによる影響がある」とした日本の上場企業は現時点で137社に上っている。
[テレ朝news]