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横浜港クルーズ船に崎陽軒が差し入れのはずが…乗客には届かず

クルーズ船から、新たに44人の感染が確認される一方で、宿泊施設から待ちわびたわが家への自宅が実現。

そこには、久々の再会を喜ぶ家族の姿があった。

国や会社などが用意したバスに乗り込み、ホテルをあとにした滞在者たち。

待ちわびていたわが家への帰宅。

滞在者に渡された書類には「検査を実施したところ、結果は陰性でした。」とあった。

見送りに来た人「長い間、お疲れさまという感じで、お見送りしたいと思いました」

ホテルには、地元の人たちが大勢詰めかけ、バスを見送った。

手書きのメッセージを持参した人は、「きょう、みなさん無事に帰れてよかった」と話した。

滞在者があとにしたホテルは、消毒などを行い、3月1日の営業再開を目指すという。

50代の会社員男性はホテルを出たあと、新幹線で愛知・名古屋駅へ。

ホテルに滞在していた会社員の男性(50代)「外で空気を吸って、人混みの中を歩ける。なんかちょっとうれしいですね」

およそ2週間ぶりに吸う外の空気。

男性は、名古屋駅から一路、自宅に向かい、13日午後に到着した。

そこにいたのは…。

男性「ただいまー!」

女性「おかえりー! すっごい待ってたよ!」

一方、神奈川・横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では13日、新たに44人の感染が確認された。

これで、感染した乗客と乗員はあわせて218人。

不安ばかりが広がる中で、心温まる話もあった。

13日朝、乗客に届けられた朝食。

パンや卵料理、果物のほかに、乳酸菌飲料が。

さらに、12日の夕食にはカップ麺も。

国内のメーカーが無償で差し入れたもので、乳酸菌飲料3万4,000本に、スポーツドリンク1万80本、カップ麺4,252食が船内に届けられた。

乳酸菌飲料は、メーカー側から“何かお役に立てることがあれば”と差し入れ。

カップ麺は、乗客やその家族から要望を受けてのものだった。

40代の乗客「感謝ですよ、感謝ですよ。感謝しかない、ありがたいです」

ところが、同様に差し入れた名物駅弁「シウマイ弁当」が、乗客に届かない事態が。

一体なぜ…。

停泊中の「ダイヤモンド・プリンセス」に届けられたシウマイ弁当。

差し入れた崎陽軒によると、「不自由な状況の乗客、頑張っているスタッフを励ましたい」という思いから、乗客乗員分3,800食と支援活動をする医療スタッフと自衛隊分200食のあわせて4,000食を、12日の午前11時までに船に搬入したという。

ところが、乗客からは「届いていない」、「シウマイ弁当はどこに消えた」などといった声が。

医療スタッフと自衛隊分200食は無事行き渡ったが乗客乗員分の3,800食は行き渡らなかったことが明らかに。

その後、廃棄されたかどうかもわからないという。

40代の乗客「崎陽軒の気持ちが、こちらに届いていないのが、むなしいというか切ないというか」

崎陽軒は、乗客乗員に差し入れられなかったことについて、FNNの取材に「事実であれば非常に残念です」と答えた。

(2020/02/13)

FNNプライムオンライン

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