日本が入国を拒否したクルーズ船「ウエステルダム」がカンボジアに入港を許可されました。日本人5人を含む乗客が13日にも下船し、帰国の途につく見通しです。
日本時間午前10時ごろ、カンボジアのシアヌークビル港へと向かう「ウエステルダム」。船には日本人5人を含む乗客乗員およそ2300人が乗っています。乗客らは13日にも下船する予定で、その後、チャーター機でプノンペンに移動し、帰国の途につくということです。
最新の集計によりますと、中国本土での死者の数は1365人になりました。また、感染確認された人が急増し、6万人に迫っていますが、その急増の理由として湖北省は、感染確認の前段階とされる人も含めた新たな項目が設定されたためだ、としています。
感染のピークについては、中国政府の専門家チームのトップがロイター通信に対し、“今月中旬から下旬にかけて”との見解を示していましたが、日本時間13日未明、WHO=世界保健機関は“現時点では見通せない”との見解を示しました。
「中国での新たな感染確認者の数は、この1週間程度で安定してきているものの、最大限の警戒が必要だ」(WHO テドロス事務局長)
テドロス事務局長はこのように述べた上で、「依然、どの方向へ進むかはわからない」としています。
こうした中、集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の日本政府の対応について批判が出ています。アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズ紙が専門家の見方として、「公衆の衛生に関わる危機について、『こうしてはいけない』と教科書に載る見本だ」と伝えました。日本政府の広報の仕方については「信頼を低下させた」としています。