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吉永小百合、広瀬すず、松坂桃李ら“映画館休業要請”に必死の訴え「悔しい」 劇場公開にキャスト感無量で胸中を告白 映画『いのちの停車場』公開記念舞台挨拶



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 俳優の吉永小百合、松坂桃李、広瀬すずが22日、都内で行われた映画『いのちの停車場』の公開記念舞台あいさつに登壇。緊急事態宣言下で封切りられ、舞台あいさつも中継となったことに対しての心境を語った。

 冒頭のあいさつで吉永は「本当にありがとうございます! この映画は昨年の初めに準備が開始されて、9月、10月に撮影をいたしました。大変な時期でしたけれど、スタッフの方たちが昼も夜も頑張ってくださいました。スタッフ、キャストが心を合わせて撮影を終えることができました」と完成した作品に感慨の言葉を述べる。

 そして「昨日、映画は封切られました。とてもうれしいことなんですけど、残念なことがありました」と心境を吐露。「緊急事態宣言が延長になって映画館は休業要請が出てしまったんです。演劇は大丈夫だけど、映画はダメと伺って大変、ショックを受けましたし、悲しかったです。くじけそうになりました」とぽつり。それでも「きょう、このように全国の皆様の目の前でごあいさつができるというのは、この劇場でお客様の前で舞台あいさつをしなかったから。気持ちを取り直しています。きっと、これから日本中の皆様に映画をご覧いただけると思っております」と最後には前向きに語った。

 松坂は「コロナ禍で映画の公開されない劇場がある中で、この『いのちの停車場』を延期をぜずにやる大きな意味があると思います。少しでも多くの方に観ていただいて、この状況下で何を思い、何を感じ、何を改めて自分に問いただすのか。しっかりと皆様の中に届いていけばいいなと思います」と思いを口にした。

 広瀬も「待つしかない、辛抱するしかない気持ちもあるんですけど、無事、きのう『いのちの停車場』が公開されたことを本当にありがたく、うれしく思っています」と感謝。「この時期だからこそ、映画館で観てほしいなというのが素直な気持ちです。1人でも多くの方に、この映画が届くことを祈っております」とメッセージを送っていた。

 原作は、都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師・南杏子氏の小説。今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点、尊厳死・安楽死などに向き合い、これらに携わる医師、患者、家族が織りなすヒューマンドラマが描かれる。救命救急医として勤務し、とある事情で実家に戻り、在宅医療を通して患者と向き合う白石咲和子を吉永、咲和子を追いかけてきた医大卒業生の野呂聖二を松坂、訪問看護師の星野麻世を広瀬が演じている。

 舞台あいさつには、西田敏行、南野陽子、柳葉敏郎、みなみらんぼう、泉谷しげる、田中泯、成島出監督、原作の南杏子氏も登壇した。

■映画『いのちの停車場』予告

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