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「上白石萌歌 歌 」 歌手「adieu」としての顔も持つ女優・上白石萌歌 愛される透明感とその素顔



「上白石萌歌 歌 」 歌手「adieu」としての顔も持つ女優・上白石萌歌 愛される透明感とその素顔
多くの舞台・映画・ドラマに出演し、「2021ヒット予測」女優部門で2位にランクインした若手実力派女優の上白石萌歌。実は彼女、女優業だけではなくadieu(アデュー)というアーティストとしても活動しており、「声が透き通っている」などと若者を中心に話題になっています

女優と歌手、2つの顔を持つ彼女の歌はなぜ多くの人の心に刺さるのか、めざまし8の古市憲寿が迫りました。 古市憲寿: 子供の頃からいつかは歌を歌ったり、演技したいとか思っていたんですか? 上白石萌歌: 小さい頃にミュージカルを習っていて、そこで歌だったり踊りとかお芝居をやっていた。姉と一緒に東宝シンデレラオーディションを受けることになって、そこで自分は本当に表現することが好きなんだなということを見つけました。 デビューのきっかけは、沢口靖子さんをはじめ、長澤まさみさんなど多くの人気女優を輩出した東宝シンデレラオーディション。歌への強い信念を語り、過去最多の応募の中から史上最年少の10歳でグランプリを受賞しました。 古市憲寿: 音楽はもともとなんで好きになったんですか? 上白石萌歌: 母親の影響がとても強い。もともと中学校の音楽の教師をしていて、ピアノの先生とかもしていたので、幼い頃から音楽が日常に溶け込んでいて、音楽があるという環境が当たり前だった。 古市憲寿: 音楽の先生だから、厳しかったんじゃないですか?音楽に対して。 上白石萌歌: 厳しかったです。今も厳しいです。音楽番組の出演が終わったときは、必ず母にどうだったかを聞きます。母が上白石家の中で一番歌がうまいので。姉もすごくうまいなと思って、姉の歌が大好きで聞いているんですけど、よくカラオケとか行くと、母が圧倒的にうまいし声量もすごいので、(姉と)2人で「すごいね」って見ています。 音楽が身近な環境で育ったという萌歌さん。彼女の歌声が世に知れ渡ったのが、2016年のCMでした。「透き通った声に心を温められる」「身にしみる優しい歌声」と反響を呼んだのです。

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多くの音楽家に愛される歌手・adieu

古市憲寿: CMでもいろんなカバー曲を披露してるじゃないですか?上白石さん独特の雰囲気があるなと思う。 上白石萌歌: カバーって一番難しいと思っていて。原曲を歌われているものが一番ですし、聞きながら懐かしい気持ちになっていただけたらいいなと思って歌いました。 古市憲寿: いろんな音楽家に愛されている声質とか歌手なのかなと思っているんですけど、どうですか? 上白石萌歌: 野田洋次郎さんのすてきな曲によって、私を引き出していただいたという思いが強いですし、私の声を見つけていただいた。 萌歌さんのアーティストデビューを手掛けたのは、人気ロックバンド RADWIMPSの野田洋次郎さん。発売時点では萌歌さんのプロフィールを一切隠しており、“正体不明”の新人アーティスト・adieuの名が一躍話題になりました。 さらに2020年、コロナ禍で大ヒットとなったアーティストの一発撮りのパフォーマンスを配信するYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」。その第一回の配信がadieuのデビュー曲「ナラタージュ」だったのです。 「THE FIRST TAKE」の担当者はadieuを第一回配信に起用した理由について、「上白石萌歌さんの持つ透明感とTHE FIRST TAKEの世界観がとてもマッチすると思いました」とコメント。 萌歌さんの歌声は、街中だけでなく業界の人をも魅了していることが分かります。

様々な魅力を持ち合わせた21歳

古市憲寿: 今はコロナ禍ですけど、普段だったら休みの日ってどんなことをしているんですか? 上白石萌歌: 普段は大学に通っているので、ひたすらレポートをやったり。社会学の授業とかも取っているんですけど、本当に広いんですね社会学って。 2019年にリリースされた『よるのあと』という曲が最近再び注目され、ストリーミング再生は2020年6月時点で約250万回だったのが、この1年間で6倍以上の1650万回に。実際にアカペラで歌っていただくと、古市さんはあることに気がつきます。 古市憲寿: 表情を見ちゃいました。こういう喋っているときと歌うときの表情がスーッと変わるんだなと思って。 上白石萌歌: そうですね。こういう話している感じとは変わって“歌の世界”って感じがします。 古市憲寿: 音楽に助けられたことって、ご自身でもありますか? 上白石萌歌: とってもありました。多分、音楽がなかったら生きてこられなかっただろうなと思います。本当に音楽って私の中でご飯みたいなものに思っていて、やっぱり欠かせないなって思います。 インタビューを終えた古市さんさんは、彼女の印象について「すごく大人っぽい印象。21歳なのに上白石萌歌さんという女優とadieuさんというアーティストのことを、ちゃんとうまく自分の中に同居させているんだなと思った」と話していました。 さらに「エンタメ社会学」の観点から『よるのあと』が再注目されている理由として、コロナ禍で視聴者がMVを見るようになり、歌詞に注目するようになったこと、そして人と会えずに過ごす一人の夜に『よるのあと』の歌詞や歌声がすごくマッチしたのではないかと解説しました。 インタビューで多くの人に愛される歌声や人柄を見せてくれた上白石萌歌・adieu。演技、歌、多くの魅力を持ち合わせた21歳の今後に目が離せません。