ウイルスを巡る便乗商法が横行するなか、ひと筋の光となるのでしょうか。
新型コロナウイルスの感染者にぜんそくに使われる薬を投与したところ、症状が改善したことが明らかになりました。報告をしたのは神奈川県立足柄上病院などの治療チームです。使用したのは吸い込むタイプの薬「シクレソニド」。薬の持つ抗ウイルス作用と抗炎症作用が重症化しつつある肺の治療に有効だといいます。感染症に詳しい専門家は・・・。
呼吸器疾患が専門、東京歯科大学・寺嶋毅教授:「現在、気管支ぜんそくの治療で最も多く使われている薬がシクレソニドなどの吸入ステロイド。抗ウイルス作用を有しているというのは驚き。副作用も少なく、“吸入”というのは多くの患者が可能なこと。もしも新型コロナ感染症を治療できるとすれば大きな意義があるし、明るい」
投与したのは「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた感染者3人。いずれも投与から2、3日後に症状の改善が見られたといいます。ただ、今回、報告をまとめた治療チームは重症者には投与していません。また、軽症者に対する安易な投与も耐性ウイルスを増やす可能性があると指摘しています。
[テレ朝news]