■ニュースの概要■ 2021年6月28日、聨合ニュースが伝えたところによると、韓国における1日の新規ワクチン接種人数はわずか6人のみとなり、事実上、ワクチンが枯渇し接種中断状態に陥ったことが分かった。韓国・コロナ19予防接種対応推進団によると、6月27日時点で新型コロナ・ワクチンの1次接種人数は1529万人に達した。しかし、6月27日の新規ワクチン接種人数は、ヤンセン製ワクチンの接種を受けたわずか6人のみで、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ製を含むワクチン物量は、ほぼ枯渇した状態となった。次に接種が再開されるのは7月5日~17日までの予定で、その物量はわずか7万回分だ。1次接種者のうち2次接種まで完了した人数は347万人(22%)にとどまり、2次接種を待つ人は1182万人にも達しているが、物量の確保、接種時期の見通しすら立っていない。特にアストラゼネカ製ワクチンの不足が深刻なため、1次接種した人のうち約76万人が今後、ファイザー製ワクチンによる交差接種を試す予定だという。だが、交差接種については海外のデータのみで、韓国での確認は進んでおらず、見切り発車的に実施せざるを得ない状況だ。このように韓国政府が無計画に1次接種を推し進めた結果、ワクチンは枯渇し、2次接種待ちの人が溢れる状態となった。
引用・参考:https://www.yna.co.kr/view/AKR20210628044400530
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1000602.html
http://news.tf.co.kr/read/life/1870918.htm
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1001139.html
■ニュースを深堀り■ さて、日本のワクチン接種状況は同じ6月27日時点で、1次接種者は4017万人に達しており、2次接種者も1300万人となった。接種ワクチンは、感染予防効果が高いとされるファイザー製、モデルナ製となっている。現在、日本での1日当たりの接種回数は、およそ100万回規模となっている。ワクチンの物量確保が十分にあり、職場接種も推進されている状況では、今後もワクチン接種は順調に進む見通しだ。一方韓国では、ワクチン物量の確保が失敗し、深刻なワクチン不足に陥っている。日韓両国のワクチン政策における明暗がくっきりと分かれた形だ。なお、韓国の1次接種者の約2/3は、韓国メディアらが「2等ワクチン」と称し、感染予防効果が低く、血栓など深刻な副作用が懸念されているアストラゼネカ製である。そのアストラゼネカ製ワクチンの接種者の大半は1回のみであり、2回目を受けるのに適正な接種期間が過ぎてしまう可能性がある。つまり、すでにワクチンの種類に拘わっていられる状態ではなくなり、交差接種を実施せざるを得ない状況なのだ。またヤンセン製ワクチンは、1回の接種で良いとされるが、感染予防効果が60%程度と低く、感染予防期間は約6カ月程度と短いとの説がある。さらに米国当局や専門家らからは、ヤンセン製ワクチンはファイザーやモデルナとの交差接種が必要であるとの提言がなされている。すなわち、ヤンセン製ワクチンの評価はかなり低く、単独では効果を示しにくいと考えられるのだ。米国は、韓国の必死の要請に応じて約110万回分のヤンセン製ワクチンを提供したが、どうやら役立たずの「三等ワクチン」を押し付けた感が強いようだ。文在寅大統領は、K-防疫が成功していると賞賛し、韓国をグローバル・ワクチン・ハブにするという壮大な夢を語っているが、自国の極めてお寒い現実を正しく認識する必要がありそうだ。また韓国国民も、文在寅大統領の指導者としての能力、適性をしっかり判断すべきであろう。
今回のテーマは「韓国のワクチン接種が物量枯渇で中断!無計画な1次接種で使い果たす」でした。こうした報道が大手ポータルサイト・ネイバーに掲載されると、韓国国民から以下のような反応が見られました。「政府は、今年前半に4400万人分のワクチンが入ってくると言っていたけど、今の韓国のありさまは一体何なのか!」「実に笑える… ワクチンを確保したはずなのに、なぜ今、予約をキャンセル? 今度は交差接種? もうゲームは終わったね」「過去1週間で日本の10分の1も、ワクチン接種ができていないね」「韓国政府は、ワクチンの接種計画や物量の確保が遅れていることを、正直に話してください」「米国や日本は、交差接種をしない方針です。文在寅は、大韓民国をどこまで引きずり下ろす気ですか?」「お金もなく、ワクチンもないから、来年になってもワクチン不足が続きそうだ。文在寅は、これを誰のせいにするつもりですか?」このように韓国政府、文大統領に対する批判の声が多いようです。なお世界には、新型コロナウイルス・ワクチンを共同購入し発展途上国などに分配する国際的な枠組み、コバックスがあります。このコバックスに対し米国は25億ドル、日本は10億ドルを拠出しています。一方、韓国のワクチン確保はコバックスが頼りです。日本の巨額の寄付は、ワクチンを出来るだけお金を使わずに集めようとする韓国のために出している訳では、決してありません。以上、甘井香織がナビゲートいたしました。みなさんは、どう感じられましたか?
引用・参考:https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-vaccine-status/
https://www.bbc.com/japanese/55867498
https://www.fnnews.com/news/202106241608411739
https://www.donga.com/news/article/all/20210614/107430528/1
https://news.naver.com/main/read.nhn?m_view=1&includeAllCount=true&mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=629&aid=0000091403
https://news.naver.com/main/read.nhn?m_view=1&includeAllCount=true&mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=028&aid=0002549718
https://www.sankeibiz.jp/business/news/210603/bse2106030554004-n1.htm
■使用楽曲提供:
「甘茶の音楽工房」様 https://amachamusic.chagasi.com/
「ミュージックノート」様 http://www.music-note.jp/bgm/
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