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【映画感想】ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―【失敗映画】綾野剛 北川景子 役者さんは熱演されているのに 鑑賞途中で???が沢山出現して つまらなかった どうしたらこんな事になるのか?



「悪いお医者さんが来てお父さんを殺しちゃった」――警視庁本部の指令センターに入った1本の通報。当初はただの子供の悪戯かと思われたが、刑事の犬養隼人と高千穂明日香がその子供・馬籠大地の家に向かったところ、大地の父・馬籠健一の葬儀が確かに営まれていた。長く肺がんを患っていたが、結局は心不全を起こして亡くなったのだという。一見不審な点は無いように見られたが、いつもの主治医が最期を看取る前にもう1組、別の医師と看護師が来ていたことを高千穂が大地から聞き出したため、犬養は急遽、鑑定処分許可状をとって遺体を法医学教室へ送る。その結果、血液中のカリウム濃度が異常な高値を示していることが判明する。そして別の医師の存在を隠していた健一の妻で大地の母である馬籠小夜子を取り調べると、〈ドクター・デスの往診室〉というインターネットのサイトにアクセスし、病気で苦しんでいた健一本人同意のもと、20万円で安楽死を依頼していたことを白状する。

ドクター・デスとは、積極的安楽死を推奨した病理学者のジャック・ケヴォーキアンの異名。チオペンタールの点滴によって患者を昏睡状態に陥らせた後、塩化カリウムの点滴で患者を心臓発作で死に至らしめる自殺装置を考案した。スイス・オランダ・ベルギーなど条件付きで安楽死を合法としている国は確かに存在するが、日本では認められておらず、東海大学安楽死事件でも、家族に求められて患者に塩化カリウム製剤を注射して死に至らしめた医者には懲役2年・執行猶予2年の有罪判決が下されている。サイトが開設されたのは2年前、そしてそこに書かれていた「今までに何人も安楽死を手掛けている」という一文から、馬籠家の一件は氷山の一角であると犬養の上司・麻生は指摘する。マスコミが事件を報道すると、匿名での情報も入るようになり、犬養と高千穂はサイバー犯罪対策課が調べた、過去にサイトに書き込みをした人物らとあわせて1つ1つあたっていくことになる。その中には塩化カリウムを使ったドクター・デスの犯行と思われるものも見られたが、遺族の反応は渋々ながら関与を認める者と真っ向から否定する者に大きく分かれ、認める者からもドクター・デスについての証言で共通するのは“頭頂部が禿げあがった小男だが、顔そのものは特徴が無い”ということだけだった。しかしドクター・デスの案件の1つと思われる北条正宗宅での捜査中、同行していた看護師の人相については覚えている者が見つかり、各都道府県のナースセンターに照会したことから元看護師の雛森めぐみの存在が浮上。町田署が任意同行をかけ、犬養が取り調べを行い、ドクター・デスが寺町亘輝という名前であること、今までに12件ほどケータイで呼び出され、補助するだけで1回6万円が支払われたこと、注射の中身は抗がん剤の一種だと思っていたことなどを白状する。

ドクター・デスが今までに関与した案件がはっきりしたことから、捜査本部は寺町が訪れた場所を徹底的に調べ、共通した藻を検出する。その生息分布が3か所の河川敷に限られたことから、犬養に指名された葛城公彦がNPOの職員を装って河川敷のホームレスたちに聞き込みを続け、ついに松戸市江戸川の河川敷で「テラさん」と呼ばれている男・寺町亘輝がドクター・デスの人相と一致することを突き止める。40名の捜査員に包囲された寺町はあっさり捕まり、事件は終わりかと思われたが、犬養は全てがうまくいきすぎていると感じていた。捜査に進展が見られなかった時、最終手段として自らが依頼者となり、娘・沙耶香の安楽死を依頼したものの、あっさり裏をかいて警告してきたドクター・デス。複数の案件の中で、唯一チオペンタールが使われなかった安城邦武の案件について、敬愛するジャック・ケヴォーキアンの方式を採用していないそれは自分の犯行ではないときっぱり主張してきたドクター・デス。人物像にも違和感を感じながら取り調べを続けていた犬養は、寺町の言葉に愕然とする。そしてそんな犬養の携帯に、本物のドクター・デスから連絡が入る。

数日後、犬養は娘の病室で真犯人逮捕の報告をしていた。しかし「犯人は捕まえたが、罪をつかまえられなかった」と、本物のドクター・デスと自分との最後のやりとりを思い起こす。 #北川景子#ドクターデスの遺産#綾野剛

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