国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、東京オリンピックの開会式への出席を見送ったことが分かりました。
国連は15日、JNNの取材に対し、グテーレス事務総長が東京オリンピックに合わせて日本を訪問しないことを明らかにした上で、「できるだけ早い時期に日本を訪れ、首脳と面会できることを楽しみにしている」とコメントしました。複数の外交関係者によりますと、当初、グテーレス事務総長は、日本への訪問に意欲を示し、オリンピックの開会式に出席する方向で日本政府と調整を行っていました。
訪日を見送った理由について国連は明らかにしていませんが、▼首都圏をはじめとする会場で無観客となったことや、▼東京都で緊急事態宣言が出されていることなどに配慮した可能性があります。
事務総長は、オリンピック・パラリンピック期間中の休戦を呼び掛けるメッセージ動画を公開し、「平和を求めて団結することは、新型コロナ流行に終止符を打とうとし、復興を目指している今年、さらに重要な意味を持つ」と強調しました。(16日08:09)