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イタリアで、危篤に陥った新型コロナウイルス感染者らの臨終の際、祝福を与えた聖職者らが、次々と命を落としていることがわかった。

イタリアで、危篤に陥った新型コロナウイルス感染者らの臨終の際、祝福を与えた聖職者らが、次々と命を落としていることがわかった。
 カトリック系日刊紙「アベニーレ」は19日、同国北部の主要な産業都市ミラノの北東に位置するベルガモ教区で、新型コロナウイルス感染症により少なくとも10人の聖職者が死亡していると報じた。同教区は、新型ウイルスが最も猛威を振るっている地域とされている。
 同紙は、聖職者や教会員の死者数は「あまりにも多く、数えるのは難しい」と述べている。
 さらには、パルマで新たに5人が死亡。ブレシア、クレモナの他、ミラノでもさらに多くの聖職者らが、新型ウイルスに関連して亡くなった事実が明らかになった。
 これらの教区はすべて伊北部に集中。この地域は、4週間前に同国で初の死者が報告されて以来、流行の中心地になっている。
  同国では、聖職者は医師と同じように、重篤な状態にある感染者らと接触する。
 伊ANSA通信による19日時点の集計では、新型ウイルスによって死亡した医師の数は13人。
 だが同国では、これまでに少なくとも聖職者18人の死が報じられており、現地メディアが伝えた数字では、聖職者の死者数が医師よりも多いことが示唆されている。
 伊通信社ADNクロノスの取材に対してある神父は、「われわれ聖職者は、マスクと帽子と手袋とローブ、そして防護用の眼鏡を着用し、聖堂の中をゾンビのように歩き回る」と話した。