真っ黒な中に一つ消えては浮かぶ吐息よ
冷たい闇夜は僕の願い飲み込み匿います
真っ白な息がいまもっとも無垢な本音と
悴んだ声でなにを歌う?嘘でも本当でも
好きとか嫌いとか欲しいとか
気持いいだけの台詞でしょう
ああ白黒付けるには相応しい
・・滅びの呪文だけれど・・
真っ新な子供時代教科書を暗記していれば
正解不正解どちらかを選べると思っていた
ト書き通りに生きている自分
アドリブには慣れていない癖
云いたいこと溢れ出し姦しい
・・君の前だけだけれど・・
手放してみたいこの両手塞いだ知識
どんなに軽いと感じるだろうか
言葉の鎧も呪いも一切合財
脱いで剥いでもう一度
僕らが出会えたら
好きとか嫌いとか欲しいとか
口走ったら如何なるでしょう
ああ白黒付けるのは恐ろしい
・・切実に生きればこそ・・
そう人生は長い、世界は広い
自由を手にした僕らはグレー
幸福になって、不幸になって
慌ただしい胸の裡だけが騒ぐ
・・おとなは秘密を守る・・