新型コロナウイルス感染症につきましては、国において、4月7日に「緊急事態宣言」が発令され、さらに、4月16日に、大型連休期間を含め、都道府県をまたいだ人の移動を抑制していくため、緊急事態措置の対象区域を全都道府県に拡大し、特に、神奈川県を含む13都道府県が「特定警戒都道府県」として指定されました。
首都圏を中心に、感染源が分からない患者数が拡大しており、 本市においても、4月以降、患者数が急増し、 このまま感染拡大が続くと、患者が医療機関からあふれ、 通常の診療や、救急医療に重大な影響が出るおそれがあります。
こうしたことから、本市では現在、「神奈川モデル」を基本とし、県とともに緊急医療体制の確保に努めております。
人工呼吸器や、人工心肺装置を必要とする重症患者につきましては、現在、北里(きたさと)大学病院及び相模原協同病院のご協力により、病床を確保しております。
さらに、無症状患者等の宿泊療養施設の設置や、小児の感染症患者を専門に受け入れる病床の確保を行ったほか、酸素吸入が必要な中等症の患者を集中的に受け入れる臨時の医療施設について、県や医療機関等と連携しながら、設置に向けた取組を進めております。
また、感染症対策の長期化により、地域経済や皆様の暮らしに、大きな影響が生じております。
これらに対応するため、経済・雇用対策や市民生活の支援について、総合的に推進するための体制を強化したところであり、国の緊急経済対策等の速やかな実施や市独自の支援策の検討をはじめ、中小企業等の事業者の支援や雇用対策、相談窓口の充実、国の給付金への対応など、迅速に取り組んでまいります。
市民の皆様、事業者の皆様におかれましては、これまでも、「外出の自粛」や、「一人ひとりができる感染症予防対策」などのご協力をいただいているところですが、なんとしてもこの感染拡大を食い止めるため、なによりもまず、「外出をしないことが、最大の防御(ぼうぎょ)策」です。
外出をしないことによって、「人と人との接触機会を減らすこと」の実現をお願いいたします。
お買い物等の際は、「代表者が一人で行く」ことや「混雑時を避けて買い物をする」など、人との距離を確保するための工夫を、お願いいたします。
市内の飲食店におかれましては、テイクアウトサービスで頑張っておられるところも増えています。テイクアウトを上手に利用し、「密閉」「密集」「密接」を避けるよう、お願いいたします。
また、ニュースなどで、観光地に県外から多くの人が訪れ、地域の方が不安を抱えている状況もお聞きします。都道府県をまたいで人が移動することは、感染症のまん延防止の観点から、極力、避けるべきことです。
これから大型連休を迎えますが、どうか、不要不急の旅行や帰省は控えていただくよう、お願いいたします。
最後になりますが、感染された方の一日も早い回復をお祈りするとともに、その方やご家族に対する人権と個人情報の保護について、皆様のご配慮をお願いいたします。
また、医療現場の最前線で、感染された方の対応に当たっている医療従事者をはじめ、感染拡大予防に取り組まれている多くの市民の皆様、事業者の皆様に深く感謝を申し上げます。
この未曽有の難局を乗り越え、市民の皆様の健康と安心を守るため、今後ともしっかりと対策に取り組んでまいりますので、市民の皆様、事業者の皆様のご理解、ご協力を賜りますよう、何卒、お願い申し上げます。
令和2年4月22日
相模原市長 本村賢太郎