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今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の押さえておくツボ!〜実は後の南北朝の動乱と深く関わる時代なのだ!〜



実は、今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代は、その後の南北朝の動乱期を語る上で、決して外す事のできない時代なのです。
つまり、南北朝時代の火種は、既に保元・平治の乱の戦後処理によって生じており、今回のドラマのクライマックスともなる承久の変の戦後処理により決定付けられたと言えます。
この事実をしっかり認識しておかねば、楠木正成の真価は理解できないのです。

また、一般に、「承久の乱」と表記される戦いについては、正確には「承久の変」が正解です。
「乱」とは目下の者が目上の者に謀反を起こす事を指すので、上皇たる方に対して「乱」などという言葉を使うのは、明らかに誤りであり不敬極まりない事を知らねばなりません。

余談ですが、「鎌倉殿の13人」第1話の北条館での宴会シーンで郎党らが歌っている今様「袴どりして…」は、平成3年に放送された大河ドラマ『太平記』第16話「高氏と正成」で、武田鉄矢扮する正成が舞ったと演出されていた今様と全く同じものでした。
脚本の三谷幸喜が、「太平記」を強く意識して今回のドラマを手掛けた事が窺われる一幕でした。

#乱と変の違い #北条義時 #小栗旬