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23年 予想よりも良かった映画 ベスト10



エンタメ性の強さや芸術性の強さがそれぞれ抜きん出ていた2023年

TAR や マイエレメント ザ・フラッシュ といったものをどうランクインさせるか?
あと ミッション・インポッシブル デッドレコニング や ワイルド・スピード
スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバースといった続編ありきをどうするか?

など悩んだ結果

予告編、原作、想像などをふくめて、
予想を超えてきた映画トップ10にすることにしました

2022年12月1日~2023年11月30日に劇場で鑑賞した映画は約75本
YouTubeアップが69本ですがそのなかでの 実際に劇場で観た作品のなかからセレクト

10位 私の幸せな結婚 Gメン
永瀬廉、今田美桜の出演
漫画原作ということもあって、いろいろな意味で
どこまでできてるかなぁと低いハードルだったことは事実。
とはいえ、永瀬廉の頑張りは目を見張る物があり、彼の個性を活かせる役柄だとここまでいい演技ができるものなのか!?と驚いたのは間違いない

まだまだ荒削りな部分があり、出演作品によっては「???」となる場合もあるが、ポテンシャルは十分。期待している。

今田美桜も可愛らしさも含めて演技力も問題ないので安心してみられる。
東京リベンジャーズシリーズも出演し、上半期はかなり目立っていた。2024年も期待の女優

Gメン。こちもさらにいい意味で期待を裏切られた1本

世代的にはGメン=例のテーマ曲
なのだが、まったくちがう

岸優太くんのはまり役として、代表する映画だともいえる

こちらも漫画原作の映画
まったくもってくだらない…というか、バカバカしい内容のストーリー
でも熱血漢で、義理堅く、一本気な主人公キャラを、岸優太が熱演。
もう中堅どころの田中圭などが、バカバカしいまでのキャラを真剣に演じていたのも面白いところ

もしもこの作品がなければ、翔んで埼玉2がココに来ていたかもしれない

9位 サンドランド/THE FIRST SLAMDUNK
甲乙つけがたいアニメ作品2本
どちらも週刊少年ジャンプでの掲載だが、サンドランドもスラムダンクも、まさかの映画化

手描きアニメーションベースとCGアニメーションという両極端な2本ながらどちらも大好きなアニメ

8位 Winny
IT関係の仕事をしていることやこの映画の元ネタとなったWinnyが流行っていた頃はガッツリIT技術者系だったこともあり興味しかなかった映画。

出演が東出昌大ということで、演技力にも不安があったが、彼の役者としての良い部分を部分を見事に引き出した1本

日本映画では珍しい、実際におきた裁判を実名を使って再現するドキュメンタリー的映画であり、高い完成度も魅力だろう。

日本の司法も社会もIT。ネットに対応しきれいていなかったのはあの時代も今も変わらない…

7位 ダンジョンズ&ドラゴンズ
こちらもいい意味で裏切られた作品
D&Dといえば、ボードゲームとしても認識もしていたし、実際にプレイしていた友人もいる
しかもファンタジー系ゲームが好きな人にはおなじみの設定もあるし…

観たあとに「楽しかったーー」
と素直に感想が出た映画。

伏線の貼り方もわかりやすいし、きちんと回収をしてくれるし…で1本の映画でキチンと完結をするところも含めて好印象

D&Dとしてはいくらでもネタは打ち込めると思うので、ぜひ続編を作ってもらいたい!

6位ベイビーわるきゅーれ2ベイビー
期待して観に行って、期待を超えてきた1本
やっぱりベビわるは面白い!を感じた

C.A.Rシステムをガンアクションにガッツリ盛り込んで、最後まで飽きることなく魅せきってくれた映画。

キャラクターの個性の出し方もわかりやすく魅力的。

カッコいいけど、ゆるいキャラクターの2人が主人公というのも、ある意味新鮮
アクション映画の中だるみしそうなところは、気ぐるみでさせることで、イロモノ的演出だがこれはこれで見ごたえもあって楽しい。

邦画ではココまでのガンアクション映画ができるんだぞ!という気合を十二分に感じられる傑作

5位 ゴジラ-1.0
時期的には有利な11月作品
それを差し引いても
日本映画におけるゴジラという特別なキャラクター性の強さを如実に感じる1本

やはりゴジラという存在はこうでないと!と改めて感じたのはある

神木隆之介や浜辺美波といった旬の俳優がでているのはポイント的にもあるが、この2人の出演オファーは朝のトレビドラマよりも前だったことを踏まえておこう

ゴジラのCG処理もすばらしく、VFXを担当した白組の素晴らしさはハリウッドにも負けていない!負けない!という強い意志を感じられた

4位 アナログ
北野武が原作というのもそうだが、
二宮和也、波瑠 この2人の主演の演技の良さ。あの年齢だからこそのピュアさに心象がとても良かった

二宮和也は緩急つけられる役者で1年前には「ラーゲリより愛をこめて」があったのだが、考えると一人の女性に愛を貫くのは同じかもしれない

それでも二宮和也の母親との仲の良さなどの「人として魅力的で優しさに溢れたキャラクター」の演技があるからこそ、ヒロインの波瑠との関係性がとても尊いものに感じられる部分はあったと思う

波瑠も、持っている透明感あるキャラクター・ミユキを見事に演じており、彼女のアナログ感や他人とはちょっと違う感性がある部分は見事だったといえる

3位 ライオン少年
完全なダークホース映画
普段なら見逃していたくらいの認知度だった映画だが、実際に見てみると、アニメーション映画のなかでは2023年ナンバーワンである。

超超超べたなスポ根ストーリー
好きと憧れだけで始めた獅子舞
努力と熱量で全国大会へ
しかし本人の意志とは違う理由でドロップアウト
でも全ての熱量で復活
という、
あまりにもありふれた物語なのに、
そんなに大々的なドハで演出もないのに
魅入ってしまう

映画を楽しめる…

観終わったあとに、すぐもう1回みたい!と思えた作品。
まさに2023年のなかで特大の魅力ある映画。

2位 春に散る
期待していたら、期待していた通り、いやそれ以上の良さを感じた映画がこの作品

佐藤浩市の演技の渋さ
もうスクリーンに出てくるだけで渋さがあり、カッコよさがあり、セリフを喋るだけで引き込まれる

それに負けじとよかった 横浜流星
ワイドショーなどで 横浜流星がプロボクシングライセンスを取ったことが話題になったが、彼のストイックなまでの役者へのアプローチが、この映画の完成度を高めているといえる。

哀川翔や片岡鶴太郎といった脇役もよかった

そしてライバルの窪田正孝である

鍛え上げた肉体がぶつかり合うボクシングシーンは、カット割りもすばらしく、日本映画の中で突出していたボクシング映画「どついたるねん」をも上回るほどの迫力。

佐藤浩市と横浜流星という俳優の本気のぶつかり合いの良作映画

1位 対峙
やはりこの「対峙」は23年の傑作である…と言い切ってしまうほどの作品。

アクション映画3本は続編的完結編が控えているのは明白なのでそちらに回したい

ただ、それらを含めたとしてもこの「対峙」は群を抜いてずば抜けてすごい映画だった

密室劇であり、会話劇である
相手を許すとはどういうことなのか?
犯罪を犯した家族の苦しみ
犯罪で子どもを亡くした家族の苦しみ

それぞれの立場があり、それぞれの立場を理解しているが、謝罪をする側と受け入れる側の心理的な葛藤

さらに受け入れる側も素直に受け入れられない現実など、すべての面でこの映画を上回る作品は23年は現れなかった

会話劇であるゆえに、演者の演技力が試される
加害者の
父親 リード・バーニー
母親 アン・ダウド

被害者の父親
ジェイソン・アイザックス
被害者の母親
マーサ・プリンプトン

それぞれがすばらしい

なかでも、アン・ダウドの
息子が犯してしまった罪の贖罪を心から行いたいがなにをすればいいのかわからないまま、衰弱してしまう精神状態を演技はとにかくすごい

その中で
被害者の母親のマーサ・プリンプトンが見せる
許したいのに、素直に「許す」というとても短い言葉が出せない苦しみや苦悩。声に出そうとしても出せない息苦しさなどは、緊迫感に満ちている。