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「まん延防止等重点措置」解除で夜の街は…飲食店は通常営業再開 不安や葛藤も 【高知】 (22/03/08 19:17)



「まん延防止等重点措置」解除で夜の街は…飲食店は通常営業再開 不安や葛藤も 【高知】 (22/03/08 19:17)

2月12日から高知県に出されていた「まん延防止等重点措置」がきのう(7日)から解除となりました。夜の街に人出は戻ったのか取材しました。

「まん延防止」期間中は20店舗以上が臨時休業していた高知市の「ひろめ市場」。解除初日のきのう午前中に取材を行った際には普段の平日より客の入りが少ない状況でした。

ひろめカンパニー・百田 昭夫施設管理部長
「月曜日ですので午前中はお客様が多い時間帯ではないので、夕方から夜にかけてお客様の入りがどうかで戻ってきたかがはっきりすると思う」

横山 すみれ記者
「午後8時を過ぎたひろめ市場です。多くの人がお酒を手に食事を楽しんでいます」

ひろめ市場の営業終了時間はおととい(6日)までは午後9時でしたが、きのうからは午後10時に。酒類の注文も午後7時50分まででしたが、きのうから午後9時半までとなりました。

静岡から
「3時の時点ではガラガラで、これ大丈夫かと思いながらも今になったらいっぱいですね」

きのう訪れた客にはこんな特徴があったといいます。

ひろめカンパニー・橋田 剛統括部長
「県内・県外限らず学生のグループでの来場が多かった。試験終わりとか卒業シーズンの関係で」

こちらの席では三重から旅行に来た客と地元の客の交流も。

三重から
「地元の人とお話できたらと思っていたので、いますごくいい感じで盛りあがっていた」
記者:きのうまでは結構人が少なかった。
「でも本来はこういう姿なんですか?いいですね」
記者:いいタイミングでいらっしゃいましたね。
「はい、全然きょうから(まん延防止解除)なんて知らなかったのでよかったです」

きのうのひろめ市場の来場者数は2255人で、先週の月曜日と比べてほぼ倍増となりました。ただ2019年3月の月曜日の来場者数は5000人以上。まだまだコロナ前の数には及びません。

横山 すみれ記者
「まん延防止期間中、営業している店は午後8時、または午後9時までの営業となっていました。いま午後9時半を過ぎた段階ですが明かりが灯っている店が多い印象です」

まん延防止適用中はほとんどの店で明かりが消えていた「55番街」もきのうは明かりが灯っていました。

帯屋町にある居酒屋「土佐備長炭焼き おの実」です。これまでの時短要請では要請に従って店を営業してきましたが、今回のまん延防止期間中は休業。きのうから営業を再開しましたが午後5時の開店から11時の閉店までの時間に店を訪れた人は県内客4組でした。

土佐備長炭焼き おの実・三宮 麻無オーナー
「感染者数が減ったとはいえまだ3桁(新規感染者が)出ていて、この状態ではそれほど客足が伸びないのではないかという懸念が強い。不安でいっぱいです」

こちらは追手筋1丁目の居酒屋「お箸の国」です。感染者の増加に伴いまん延防止前の1月25日から店を休業していたため、およそ1カ月ぶりの開店となりました。

お箸の国・谷内 みどりさん
「1からスタートなので仕込み、その他がまして一人でやっているので大変な状態でした」

昨夜は県外からの客2組が来店。営業時間は午後6時から午後11時までですが、最後の客が午後9時過ぎに帰ったため早く店を閉めることにしました。

お箸の国・谷内 みどりさん
「これからが不安ですよね。ましてまた新種のウイルスが入ってきている状態なので、またお休みしないといけないのかなとか感染の度合いとかどうなんだろうと不安ですよね。休んだ方が賢いのかとかいろいろ思うが、1名でも2名でもご予約があれば居酒屋の私としては営業させていただくしかないので、そのへんがちょっと苦しいですね」

まん延防止の解除に伴い少しずつ人の姿は戻りつつあるものの、飲食店を営む人たちの葛藤や不安は続いていました。