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“予想外”の大接戦・・・トランプ氏が“勝利宣言”?(2020年11月4日)

アメリカ大統領選は、全米各地で投票され、開票が進んでいます。開票が始まると同時に、圧勝の州では次々とそれぞれに当確が出ていきます。問題は激戦州をどちらが取るかです。バイデン候補が狙うのは、前回、落とした“ラストベルト”。一方のトランプ大統領は、大票田のある南部で勝たないと、再選は一気に難しくなります。獲得した選挙人の数では、ずっとバイデン候補がリードしていますが、トランプ大統領は、4年前に勝った州で、今回も順調に勝っているため、形勢で有利となっています。トランプ大統領は、“オハイオを制した者が大統領選を制する”といわれているオハイオ州、そして、激しい選挙戦が繰り広げられていたフロリダ州も制しました。その後、テキサスでも勝利し、獲得した選挙人の数を伸ばしました。ただ、今回の開票は長期戦です。バイデン候補は先々を考えたのか、支持者たちの前に現れました。
バイデン候補:「早ければ明朝にも結果が出るが、もっと長くかかるかもしれない。どっちが勝ったかを決めるのは私でもトランプでもない国民だ。ただ、私は選挙結果に望みを持っている 皆さんが投票に行ってくれたことに感勝したい」

トランプ大統領も記者会見を行いました。
トランプ大統領:「今夜の投票結果は驚異的だ。表に出て大いに盛り上がるはずだった。市民は私たちを支援するために記録的な投票率を達成した。勝つ見込みがないといわれたフロリダ州で勝った。大勝だ。偉大なオハイオで勝ち、テキサスも勝った」
接戦州で勝ったことを誇示しました。さらに、集計結果も出ていないのに、一方的に勝利宣言の様なことを行い、票を数えるのを止めろと言ったのです。
トランプ大統領:「すごい夜になった。今夜、勝利した州と得票差を見てほしい。多くの州で勝っているのに、この選挙はどうなっているのだ。この選挙で勝つ準備は整っていた。率直にいって、この選挙に勝ったのだ。今後は、国の公正性のために尽力する。わが国で重大な不正が起きている。法律は適切に適用されるべき。我々は、最高裁判所で投票を停止させる。朝4時に票を見つけて、それを追加することを私たちは望まない。非常に悲しい瞬間だ」

こうしたなか、ホワイトハウス近くでは、反トランプを掲げる抗議デモに1000人以上が集まり、緊張が走りました。アメリカ中で警察官の暴力に対する厳しい目が注がれるなか、催涙弾などは使用せず、自転車を盾代わりにして取り締まりを行っています。逮捕者が少なくとも3人出たものの、予想されていた程の激しい衝突には発展しませんでした。ほとんどのデモ参加者は平和的でしたが、一部の攻撃的な集団が挑発していたといいます。
[テレ朝news]