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“伊佐山部長” をとことん使い倒す市川猿之助が好き

半沢直樹 大和田常務 やられたら、やり返す。倍返しだ!
やられたらやり返す。施されたら施し返す。恩返しです! お、し、ま、い……DEATH! 死んでもヤだねー!! お前の負けぇーー!! わびろ!わびろ、わびろ、わびろ、わびろ、わびろ、わびろ、わびろ、半沢~! あなたからは腐った肉の臭いがする ファイト満々よ! 大事なのは感謝と恩返しだ 土下座野郎! 何、口ごたえしてんの?やれって言ったら、やるのよ。あんた男でしょ? 銀行沈没!…頭取もチンヴォッツ!! 100倍返しだ!!! 池井戸潤 市川中車

●半沢直樹(堺雅人)

 本作の主人公で、前作に引き続き悪を許さず、正義を貫く姿勢は顕在です。出向先の東京セントラル証券においても信念を曲げず、見事に大規模な粉飾を暴きました。東京中央銀行に営業第二部の次長として戻ってきた彼は、後半戦でどのような快進撃を見せてくれるのでしょうか。
●渡真利忍(及川光博)

 半沢の同期で、クールなサポート役。東京中央銀行融資部・企画グループで次長を務めている切れ者です。行内随一の情報通であり、半沢が窮地に陥っているところへ、起死回生のチャンスにつながる情報を提供します。彼の軽やかな身のこなしには、目を見張るものがあります。
●大和田暁(香川照之)

 半沢の因縁のライバルである東京中央銀行の取締役・大和田暁。前作では、半沢に不正を暴かれて土下座させられたことで、大きな話題を呼びました。以降、原作には登場しなかったのですが、ドラマでは前作の人気を受けてキーパーソンとして、たびたび半沢に牙をむく姿が描かれています。
●伊佐山泰二(市川猿之助)

 かつて大和田と師弟関係にあった伊佐山泰二は、大和田の失脚によって出世が遅れ、東京中央銀行証券営業部の部長に収まっていました。出世欲が強い上に執念深い性格の持ち主のため、失脚の原因となった半沢に深い恨みを持っていました。
●三笠洋一郎(古田新太)

 いっけん温厚な雰囲気の三笠洋一郎は、東京中央銀行の副頭取として中野渡頭取に従順なふりをしていますが、その性格は狡猾であり冷徹です。私腹を肥やすために、大規模な粉飾をしている企業への巨額融資を実行しようとしました。腹黒さはピカイチです。

●中野渡謙(北大路欣也)

 行内融和を第一に考えている東京中央銀行の頭取であり、派閥意識が強い行内の状況に頭を抱えています。半沢のバンカーとしての才能を高く評価しているものの、前作で半沢の出向を決定した張本人です。そのため、続編でも予期せぬ裏切りがあるのではないかと、彼の動向に注目せずにはいられません。
●三木重行(角田晃広)

 かつて東京セントラル証券の営業企画部に出向していた三木重行は、裏取引によって東京中央銀行に帰任した経緯を悔やんでいました。強者の言いなりにならなければならないサラリーマンの苦しみが忠実に再現され、反響を呼んでいます。
●瀬名洋介(尾上松也)

 若くして高度な検索システムの開発に成功した瀬名洋介は、社長を務める会社・スパイラルが企業買収のターゲットとなったことを機に、半沢らの協力のもとで自身の会社を守ろうとします。若き実業家の青臭さと優秀さを清々しく体現しています。
●平山美幸(南野陽子)

 独特の関西弁と、美しく傲慢な態度が印象的な平山美幸です。IT企業・電脳雑技集団の副社長である彼女は、夫と共にスパイラルの買収を画策し、自社の立て直しを試みます。成功体験を経て悦に入る様子、粉飾の事実を突きつけられて激怒する姿など、要所で見せつける女性経営者ならではの顔が印象的です。
●岡光秀(益岡徹)

 「銀行を見返せ!」が口癖の岡光秀は、行内での出世レースに敗北し、子会社である東京セントラル証券の社長に就任しました。半沢たちには強気な態度で接していますが、東京中央銀行の関係者の前では気弱です。「ざまあ見ろ!」など、内弁慶ならではの発言には、思わず笑ってしまう方も多いはずです。
●森山雅弘(賀来賢人)

 東京セントラル証券の営業企画部で調査役を務めている森山雅弘は、はじめは銀行からの出向組に見下される環境に不満を抱いていたものの、半沢と関わる中で仕事への情熱を抱くようになります。彼の成長と変化も前半戦の見所の1つです。
●浜村瞳(今田美桜)

 東京セントラル証券の若手社員・浜村瞳は、『エピソードゼロ』では不遇なヒロインとして登場しました。証券マンとしてのプライドと情熱を持ち、目の前のことに真剣に取り組むフレッシュな姿が印象的です。前半戦では、彼女のナイスアシストによって、巨悪を追い詰めることに成功しています。

●黒崎俊一(片岡愛之助)

 前作に引き続き、半沢の敵として立ちはだかる黒崎俊一の役職は、「証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官」。そのやりすぎに見える金融庁検査で、破綻に追い込んだ銀行もあるのだとか。ヒステリックかつ独特の口調で、部下の急所を鷲掴みする姿は強烈です。
●半沢花(上戸彩)

 夫の降格や異動も、笑って受け止める懐の深い半沢の妻で、 殺伐とした物語のなかで癒しの存在になっています。夫婦間で「花ちゃん」「直樹」と呼び合う様子は、いつもラブラブで羨ましく見えます。裏表がなく竹を割ったような性格のため、半沢が安心して家のことを任せているようです。
●智美(井川遥)

 半沢をはじめとする行員が足しげく通う料亭の女将・智美です。さり気ない心配りで半沢をもてなしています。接客の中で投資の知識を身に着け、株で成功している聡明な人物です。しかし、視聴者からは“彼女が黒幕に関わっているのでは?”と言われるほど、何かを隠していそうな雰囲気があります。半沢直樹は、「上を目指す」と公言する有能な銀行マン。半沢がバンカーとして頭取を目指すことには、ある理由があった。かつて彼の両親が経営していた工場が傾いたことで産業中央銀行に融資を引き揚げられ、追い詰められた父親が自殺したという過去があり、亡き父親のためにも銀行を変えようという信念を持っていたからだ。

半沢が入行した産業中央銀行は2008年に東京第一銀行との合併を経て[注 3][注 4]、世界第三位のメガバンク・東京中央銀行となる。しかし上層部では、旧産業中央派と旧東京第一派での醜い派閥争いが繰り広げられていた。

ある日、半沢が融資課課長として勤める東京中央銀行大阪西支店で、名誉ある最優良店舗賞の受賞を目指す支店長の浅野匡から、これまで取引のなかった西大阪スチールへの融資話が持ち上がる。半沢は十分な審査をしようとするが時間を与えられず、浅野の鶴の一声で「無担保で5億円の融資」が決定し実行され、彼の目的通り大阪西支店は目標額を達成し最優良店舗の称号を獲得することとなった。しかしその後、優良企業と思われていた西大阪スチールは粉飾決算が発覚し倒産。社長・東田満は雲隠れし、融資された5億が焦げ付く事態に陥る。

さらに半沢は同期入行で東京本部勤務の渡真利忍からの情報で、浅野支店長が上層部に根回しを行い、5億の融資事故の全ての責任を融資課長である自分に押し付け事態を収拾しようと画策していることを知る。一週間後の聞き取り調査までに雲隠れした社長の東田を見つけなければ、半沢は関連会社に島流し、すなわち出向させられ銀行員にとっての終わりを迎えてしまう。

そんな中、大阪西支店に国税局の黒崎駿一による支店査察が入る。これに疑念を抱いた半沢は、コピー機に仕掛けたハードディスクの保持データを調べ、その結果国税局も脱税で西大阪スチールを調べていることを知り、まだ回収できる「隠し資産」が10億円以上あると確信する。さらに元経理課長から裏帳簿を入手し、東田の居場所を突き止め彼に詰め寄るが、東田の愛人・藤沢未樹の不意打ちを受けて取り逃がしてしまう。

そして東京本部での聞き取り調査の日。浅野支店長の息のかかった人事部次長らに厳しく責任を追及される半沢は、葛藤の末に浅野支店長との徹底抗戦を決断。次長らに徹底的に反論し、啖呵を切って言い放つ。

「私は必ず5億を回収する! 二度と邪魔しないで頂きたい!」

第二部 編集

東京中央銀行本店前のロケがおこなわれた[23]東京日本橋の三井本館[24]
西大阪スチールの債権回収における活躍で、半沢が東京中央銀行本部・営業第二部次長に栄転し、1年が経過しようとしていた。半沢は営業第二部のエースとして、数十人の部下達を現場で取り仕切り、自ら最前線で活躍していた。

そして金融庁検査を二週間後に控えた最中の東京中央銀行で、大口取引先であり最近200億円の融資がなされた伊勢島ホテルが、実は株の運用失敗により新たに120億円もの損失を出していたことが判明。経営再建のため中野渡謙頭取は伊勢島ホテル社長・湯浅威からの依頼で、半沢をホテルの再建担当に任命する。もし伊勢島ホテルの経営再建案が金融庁に認められなければ1,000億円以上という莫大な引当金の確保が求められることになり、東京中央銀行の経営に大きく影響する事態となる。

しかし、今の段階で融資した200億を引き上げると伊勢島ホテルの経営破綻が懸念されたため、取締役会において200億の引き上げは断念し、なんとしても伊勢島ホテルの経営再建を図ることで金融庁検査を乗り切る方向に決定した。しかし、株の運用失敗による巨額の損失を出した張本人である伊勢島ホテルの女性専務・羽根夏子は、なぜか東京中央銀行へ非協力的であった。

実は羽根専務はその裏で、120億の損失を銀行に告発した経理課長の戸越茂則を解雇しており、さらに大和田暁常務と組んで社長をも失脚させ、自分がトップの座を奪おうと暗躍していたのだ。一方、湯浅社長は経営再建に奔走しており、伊勢島ホテルの件を任された半沢との面会では経営改善の決意を表明する。

そんな中、メインバンクである東京中央銀行への戸越の告発を揉み消したのが、京橋支店支店長・貝瀬郁夫であることが判明する。京橋支店の歴代の支店長には、大和田とその部下である岸川慎吾といった旧産業中央派が歴任している。不正の疑いの濃い大和田に対して、半沢はバンカーの誇りを持って言い放つ。

「私は担当として、どんなことをしてでも伊勢島ホテルを守ります!」

エピソードゼロ〜狙われた半沢直樹のパスワード〜 編集

東京セントラル証券の外観に使われる東京日本橋の柳屋ビル
半沢が出向した東京中央銀行の子会社東京セントラル証券では、証券取引システムの大規模リニューアルを行うためのコンペが実施され、新興IT企業スパイラルと実績があるワールドビッグデータが共同でシステムの開発を行うことになる。

この開発が成功すれば数億の売上に繋がるスパイラルでは、手際よくトラブルの処理をした実績のある新人プログラマーの高坂圭がプロジェクトリーダーに抜擢される。高坂は東京セントラル証券の担当である城崎勝也や浜村瞳らと折衝を重ねシステム導入までこぎつけるが、暫くしてセントラル証券で旧型システムへのブルートフォースアタックによる不正アクセスが発生し、スパイラルでは共有クラウド上にトロイの木馬が仕掛けられる。立て続けに外部からのシステム攻撃を受けたある日、浜村が身に覚えのないインサイダー取引を行ったとして謹慎処分を課せられる。

そんな中で迎えたシステム移行日当日、新システム稼働のデモンストレーションにおいて使用した半沢のパスワードが、何者かのハッキングにより盗み出され、顧客口座から300億円が不正送金される事件が発生する。

2020年版 編集
第一部 編集

東京セントラル証券のビル前にある東京証券取引所
東京中央銀行内での数々の不正を明らかにするも、子会社である東京セントラル証券へ営業企画部長として出向を命じられた半沢は、処遇に腐ることなく部長として毅然とした態度で仕事に邁進していた。

ある日、東京セントラル証券は大手IT企業である電脳雑伎集団から株式取得に掛かる費用が1500億円以上という、新興IT企業スパイラルの買収に関するアドバイザー業務を委託される。美濃部幹事長