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渋野、いざ全米女子オープン 上り調子で戻った笑顔―ゴルフ

渋野、いざ全米女子オープン 上り調子で戻った笑顔―ゴルフ
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女子ゴルフの渋野日向子が11月29日終了の国内ツアー年内最終戦、JLPGAツアー選手権リコー杯で今季自己最高の3位に入った。昨年のAIG全英女子オープン覇者は、上り調子で今年最後の海外メジャー、全米女子オープン(10~13日、米テキサス州ヒューストン)に挑戦する。

 8~10月の海外遠征から帰国後の国内初戦となった樋口久子・三菱電機レディースは予選落ちに終わり、「うまくいき過ぎた去年と比べてしまう」と苦悩していた。それでも、その後の大会でベテランキャディーからコースマネジメントを学びながら徐々に順位を上げ、大王製紙エリエール・レディースでは今季初のトップ10入りとなる5位。翌週のツアー選手権リコー杯に弾みをつけた。
 大きめのスイングをイメージしたショットは、飛距離が出てミスの幅が狭くなった。強気のパットも取り戻し、3日目以外はきっちりアンダーパーをマーク。プレー中の笑顔も自然と増えた。
 三菱電機レディース後、家族らと話をするうちに「去年の自分に戻るという感覚から、これからまたつくり上げていくという捉え方に変わってきた」。原点回帰でプラス思考になり、持ち前の攻める姿勢もよみがえった。
 全米女子オープンには「かなりプラスな気持ちで臨める」と胸を躍らせている。成績こそ振るわなかったものの、米本土で9~10月にメジャー2大会(ANAインスピレーション、全米女子プロ選手権)などに出場。その経験値を、今の好調さとの相乗効果にしたいところだ。「米ツアー参戦という目標の過程に(東京)五輪もある」。2021年に向け、今年を笑顔で締めくくれるか。
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