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新型コロナ“後遺症”とは?「思い出せない」症状も(2020年12月18日)

東京都では17日、過去最多となる822人の新型コロナウイルスの感染が確認され、医療提供体制の警戒レベルが、最高に引き上げられました。また、回復しても、後遺症を訴える患者が相次いでいます。

 都全体の入院患者数は、2000人に迫り、重症者も依然、60人を超えています。
 17日は全国の感染者数も3207人と過去最多となり、東京都の他に宮城県で54人、神奈川県で319人、広島県で138人と、過去最多を更新しました。

 感染者が増加の一途をたどるなか、たとえ回復しても多くの人が苦しんでいるといいます。

 今年の春から新型コロナ後遺症外来を始めたヒラハタクリニックでは、これまでに500人近い患者が受診しているといいます。

 新型コロナウイルスの“後遺症”とは、一体どんなものなのでしょうか。
 この日、オンライン診療を受けた男性患者(39)に話を聞きました。

 男性は「後遺症は1カ月ぐらいずっと。一番つらいのが肺。呼吸が息切れするので。近くのコンビニに行って往復する間に、休まないとちょっとつらい」と話していて、退院後も息苦しさや、頭痛、寒気といった症状に見舞われているといいます。

 さらに、男性は「疲れちゃうと、あまり深く考える余裕がなくなるというか、呼吸が続かないので会話がポンポンしにくい部分があり、(人を)避けてしまう」とも話していました。

 ヒラハタクリニックの平畑光一院長は「『ブレインフォグ』みたいな症状。言われたことが思い出せないとか、何をしようとしたか思い出せないとか、言葉があまり出てこないとか、考えがまとまらないとか、作業に集中できないとか、そういう人が多い印象」と話します。

 こうした後遺症は、重症や軽症に関係なく起こりえるもので、発症すると治療に時間を要するといいます。
[テレ朝news]