新型コロナウイルスの患者のうち、76%に後遺症が確認されたとする調査内容が東京都の4日の会議で発表されました。脱毛の症状も24%の患者に出たということです。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師:「発症後2カ月で全体の48%、4カ月経っても27%の患者さんで何らかの後遺症があったと。どの年代でも後遺症を認めた患者さんはいますし、合計76%の比率でした」
国立国際医療研究センターの大曲医師が東京都の新型コロナウイルスの感染状況などを分析する会議で公表した調査によりますと、患者のうち76%に後遺症が確認され、発症2カ月後でも48%が4カ月経っても27%が何らかの症状を訴えたということです。
症状は、せき、倦怠(けんたい)感、呼吸困難、嗅覚障害などで、30代以上のすべての年代でせきが最も多くなりました。
20代は嗅覚障害が最も多く、次が味覚障害でした。また、脱毛の症状が出たという患者が24%いたということです。
大曲医師は後遺症の原因は分かっておらず、治療法も確立されていないとして新型コロナウイルスに感染しないことが最も重要だとしています。
調査は国立国際医療研究センターを去年2月から6月に退院した患者63人を対象に行われました。
[テレ朝news]