新型コロナウイルスを巡って25日も感染者、死者が相次いでいます。こうしたなか、政府は重症者への医療体制の整備などを軸とした感染症対策の基本方針を公表しました。感染の拡大は止まるのでしょうか。
もはや、いつ誰が感染しても不思議ではありません。
長野県・阿部守一知事:「長野県内における新型コロナウイルス感染者は初めて」
長野県初の感染者となった60代会社役員の男性は21日と24日に38度台の発熱があり、PCR検査の結果、25日に陽性が判明しました。長野県によりますと、男性は倦怠(けんたい)感や発熱がある前に社用で北海道と東京に滞在していました。
長野県・阿部守一知事:「これまでの行動歴から県外で感染した可能性が高い」
さらに、熊本でも5人目の感染が確認されました。新たな感染者となったのは60代の日本人女性で、夫と看護師の娘もすでに感染が判明しています。
一方、「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客からは25日、新たに80代の乗客が入院先の病院で死亡したことが分かり、これで乗船者の死亡は4人目。厚生労働省が船を下りた人たちに行っている健康状態のフォローアップ調査で下船した人のうち、熱などの症状がある人が28人いることも明らかとなりました。
安倍総理大臣:「今がまさに感染の流行を早期に収束させるために極めて重要な時期」
政府の新型コロナ対策本部は25日午後、基本方針を決定。地域で患者が大幅に増えた場合を見据え、症状の軽い人は自宅療養を原則として重症者を優先的に治療できる態勢を準備するなどとしています。
加藤厚労大臣:「感染の不安から適切な相談を行わずに医療機関を受診することがないように。風邪の症状があれば、外出を控えて頂きたい。やむを得ず外出する場合には、必ずマスクを着用して頂きたい」
また、文部科学省は感染者がいない学校でも休校などを検討するよう要請する方針を明らかにしました。
[テレ朝news]